■１２球団監督会議（１月１６日、東京都内）

―どのような話し合いがあったか
「リクエストやスピードアップ。あとは、とにかく喜んでもらえるような野球を見せようというところの話ですね。例えば投手交代の時に、監督がアンパイアからボール受け取ってすぐ交代ですよ、という話です」

―去年はDHなどの話が出ていたが、今年は
「今年は、よくメジャーリーガーたちがベンチでタブレットとかを見るじゃないですか。それはできないんですか？ という話をしたり。基本的にはベンチに持っていったらいけないというところ。あとは守ってる時に、相手の打球方向を危なくないようプラスチックじゃない紙で確認を許可する、という話をしてました」

―新庄監督からの提案は
「今年はしていないです。去年の提案が無視されたので（笑）。去年はシーズンが終わって、ボックスの中に１２個ボールを入れてもらって、監督全員が集まって『ファイターズ、セリーグ』、『ジャイアンツ、セリーグ』みたいな。全部をシャッフルして戦ったら、すごく盛り上がるんじゃないんですか？ って。盛り上がることばかり、僕は考えているので」

―１番興味をもった提案は

「うーん。興味は…あまりないかな。だいたい変わらないので。今回（地震の）被害にあった能登半島。あそこに１２球団で協力して寄付をすることには興味があるし、当然だなと思います」

―提案はあまりしなかった
「穏やかに。（阪神の）岡田さんが、守備に就いたときのあいさつは、アレいらないんじゃないかっていう話をされていた。あとは記録員ですね。例えばうまい選手がポンッてイレギュラーしたのはヒットになって、一軍に上がりたての選手が同じ打球を弾いたときにエラーが付くとか。その判断というのは、おかしいじゃないかって」

―特にエスコンだと難しい
「難しいですね。あれは（体験するため）記録員の方に守ってもらわなあかんね（笑）。最終的に最多安打とか狙っている選手たちは、その一つで（タイトルを）取れたり取れなかったり、同率だったりする。もう一回見直してほしいみたいな話はありました」

―そうなれば去年のエラー数は改善される可能性も
「（秋季キャンプで）あんだけ練習して、芝生も短くして、多分うちが今度は有利になってくるんじゃないかな。あとは（会議が）長くなっていたからちょっと我慢したんですけど、交流戦を前半後半で分けてほしい。増やしてほしい、後半にも。そしたら盛り上がる」

―春も秋もやる
「そう。上位にいるチームはやりたくないでしょうけど、下位にいるチームはそれでまた盛り上がる。交流戦の観客動員と、そうじゃないときの観客動員っていうのは明らかに交流戦の方が多いデータが出ている。僕たちも楽しいし、なにせ楽。例えば東京に行ってヤクルト戦終わります。そのあと巨人戦、横浜戦、ちょっと離れて広島。帰ってきて中日とか。この１か月ちょっとで選手たちの疲労はものすごくなくなると思いますよ。福岡から北海道帰って、そこから西武へ行って千葉に行って、また福岡。この移動距離、ハンデを付けられているような感じがするんですよね」

―理想は今の１８試合から３６試合
「そうそうそう。でも今年のスケジュールは決まっているから。もう俺が今年意見を言ったって、今年ダメだったらもう終わりだし、言わなかった（笑）」

―どこの場で言う
「来年はがっつり（上位に）行くから。そしたらもう、１時間半くらい話しますよ」

―交流戦２つに分ける案はどこかで話したか
「言ってない、言っていない。ファンの方たちもシーズンを通して同じじゃないチームが来たら、また新たに相手チームの選手を見て、カッコいいなとか、ちょっと気になるなって言う選手ができる。ファンが両チームに増えたら、またプロ野球もさらに人気が出るとは思うんですけどね」

―順位にも影響しそう
「それも面白いだろうね。去年も言いましたけど、最終的には日本の優勝チームと米国の優勝チームで本当のワールドシリーズをやってほしい。（今回は）言ってないですけど。俺がコミッショナーになったら言おうかな」

―狙っている
「夢はでっかく。ハハハ。ぐっちゃぐちゃになるやん！ 『ダメです。新庄コミッショナー、ダメです』ってなる。ダメなものを良くして、楽しくするのがね。非常識を常識に変えるんだ！ ってね」

―他球団には新監督も。話は
「あいさつ程度で。新人監督のチームは注目されるので何とか盛り上げてほしい。セ・リーグは阿部くんだけか。宜しくお願いしますって来てくれた。とにかく楽しんで野球をやってね、という話をしました」

―上沢がレイズと合意した直後に、バーヘイゲンが加入した
「上沢くんが残ってくれたら、さらにローテーションが（強かった）ね。３戦目にバーヘイゲン、上沢くんはいろいろあったから５戦目かなって計算していた。でもマイナー契約でも行きそうな雰囲気があったから。顔、表情を見ても。俺なら行くなと思っていた。マイナー契約ですけど、それ以外の話もしていると思う。すぐにメジャー契約できるような。その自信はあるだろうし。レイズに行ったのは、何か理由があると思いますよ。活躍しているところを一緒に見たいですね。マイナー契約からスタートして、あいつドラマつくりよるな？ って感じで」