札幌の沖縄キャンプがスタート ルーキーFW出間思努「ここから積み重ねて全力で追い付きたい」
【コンサドーレ沖縄キャンプ】
■1月16日、沖縄県・金武町陸上競技場
午前はフィジカル中心、午後は11対11まで
2024年の北海道コンサドーレ札幌が南の地で始動した。16日は午前と午後の2部練習を実施。キャンプ地・金武町からの歓迎セレモニー後に行われた午前練習では入念にウォーミングアップを行った後、ボール回しと15分間のランニングを交互に行うフィジカルトレーニングを実施。午後練習ではパス練習やポゼッション練習、11対11などを行った。
札幌U-18時代に続き2度目のキャンプ
ルーキーFW出間思努(18)は、この日がプロ選手として初の全体練習参加。将来が期待される札幌U-18出身のストライカーがプロとしての第一歩を踏み出した。「初日で調子が悪くて何もできなかったですけど、ここから積み重ねて全力で追い付きたいと思います」。午前午後合わせて4時間近くの練習を終え、出間は初日のプレーぶりを振り返った。
札幌U-18の選手として参加した昨年に続き、自身2度目となる沖縄キャンプ。だが「選手とのコミュニケーションの緊張感が去年とは全然違います」と口にするとおり、昨年のキャンプとは置かれている立場が全く違う。ルーキーだからといって甘えが許されることのない、厳しい勝負の世界をこれから突き進むこととなる。「怪我なく動いて、成長できたらなと思います」とキャンプの目標を口にする。まずはしっかりチームの練習に付いていき、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)らチーム首脳陣に存在感をアピールしていく。
キャンプで認められ2種登録、天皇杯で初ゴールまで
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沖縄キャンプには初日から札幌U-18所属のDF坂本勘汰(17)、DF窪田圭吾(16)、MF川崎幹大(16)の3人が練習参加している。出間は昨年ここでアピールに成功し、続く熊本キャンプにも参加。シーズン中には2種登録選手として公式戦にも出場し、天皇杯では公式戦初ゴールを含む1試合2得点を挙げる結果を出した。「自分をアピールしてほしいです」とエールを贈った後輩らから、出間に続く選手が出てくるのか注目だ。
マイブームはけん玉
自身の性格については「負けず嫌いではあります。あと自分で言うのも何ですけど、人思いかなと思います」と、名前に入っている〝思〟を体現する。最近のマイブームはけん玉。「YouTubeで世界大会みたいのを見て、すごい格好良くて自分でもやってみたくて。剣をお手玉みたいに両方投げながら決めていったりしていて、そこを目指しています」。サッカーのテクニックに負けないくらいの素晴らしい技を、いつか札幌サポーターの前で披露してほしい。
道産子エースストライカー目指す
今季の目標を「多くの試合に出られるように練習して、試合に出られたら結果を出せるようにプレーしたいです」と語る。昨季の出場試合で大器の片鱗は実証済み。期待の道産子ストライカーがチームのエースの座を目指して沖縄の地で奮闘していく。
■プロフィール 出間 思努(いずま・しど) 2005年6月15日生まれ、札幌市出身。北海道コンサドーレ札幌U-12、U-15、U-18を経て、24年札幌のトップチームに昇格。23年シーズンは2種登録選手としてルヴァン杯2試合、天皇杯1試合に出場。同年7月12日に行われた天皇杯3回戦ヴェルスパ大分戦で公式戦初ゴールを含む2得点をマークした。175センチ、68キロ。ポジションはFW。利き足は左。