開幕ローテ候補の根本悠楓がブルペン入り 道産子バッテリー結成へ、女房役・伏見も大絶賛
今年3度目のブルペン 響き渡る「ナイスボール!」
日本ハムの根本悠楓投手(20)が17日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で今年3度目のブルペン入り。同じ道産子の伏見寅威捕手(33)に受けてもらい、切れ味十分のボールを投げ込んだ。
鎌ケ谷スタジアムのブルペンに女房役の声が響き渡った。「ナイスボール!」。お褒めの言葉をもらい、左腕は思わずはにかんだ。1球ごとに声かけを受け、じっくり約50球。「寅威さんに受けてもらいたくて。球の感じを教えてもらっていました。自分の感覚とキャッチャーの受けている感じが違うこともある。その意見は大事です」と感謝した。
スラッターも披露 女房役と試行錯誤
〝新球〟スラッターもチェックしてもらった。今オフから金子千尋2軍投手コーチの助言で「(武器の)スライダーより曲がらないスピードが速い球をつくりたい」と着手。この日も試投した。
投球練習後には「寅威さんにこういう場面で使いたいねとか、こういうところでも使えるよねとか言ってもらいました。バッターに投げていないので分からないですけど、自分が投げている感じは良かったです」と手応えを得た。
順調な仕上がり 道産子捕手は2桁勝利に期待
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昨季オリックスから新加入した伏見は、組んでみたい投手に根本の名前を挙げていた。かわいい後輩の仕上がりっぷりに「いいんじゃないですか。2月の最初に合わせていると思う。『2桁勝たせたい』という思いは変わっていないです。できると思うし、能力は高いので」と太鼓判を押す。
昨秋には侍ジャパンにも選出
昨季は春先に調子を崩して出遅れたが、3勝をマークし、オフは侍ジャパンのメンバーに選出された。
「去年は自分が思っていたよりも投げていなかったのは残念ですけど、尻上がりというか、ジャパンでも結果を残した。いいイメージのまま自主トレに励んでいる。すごく気持ちが伝わってきますよね」と目を細めた。
みなぎる闘志 伏見には全幅の信頼
当の根本も「気合入っています。去年は(序盤)悪かったので、今年しっかりやろうという思いは強いですね」とメラメラ。自主トレからボールを受けてくれる女房役の存在は大きく、「試合前のミーティングとかでも、安心できるような言葉をかけてくれる。試合前は平静を装っていても、心の中では不安なので。前向きになれます」と頼っている。
激しい先発ローテ争い 猛アピール期す
オリックスから山崎福が加入、バーヘイゲンが復帰するなど、先発ローテーション争いは熾烈(しれつ)だ。「すごいっすね。オープン戦次第なので、どれだけ結果を残せるか。今年はいっぱい寅威さんと組みたいです」。春季キャンプから猛アピールを続け〝道産子バッテリー〟でエスコンフィールドを沸かす。