ブレーク間近! 成人式終えた福島蓮&柳川大晟が〝ハタチの誓い〟
確実に力強く育ってきた豊かな才能 今季を飛躍の年に
「スカウティングと育成」をチーム方針に掲げる日本ハムに、無限のポテンシャルを秘めた2人の若き長身右腕がいる。2021年育成ドラフト1位の福島蓮投手(20)と、同3位の柳川大晟投手(20)。今季が高卒3年目で、昨年はともに2軍で才能の片りんを見せた。2年間じわじわと芽を育て、いよいよ開花の時を迎えようとしている。
地元での成人式に出席 福島「楽しかったですね」
今月上旬、それぞれ成人式に出席し、学生時代の友人たちとリラックスした時間を過ごした。青森出身の福島は「楽しかったですね。(八戸西)高校の野球部が一番、仲良かったので、集まって。懐かしかったです。『(調子は)どんな感じ?』って聞かれて、まあまあだねって。年末年始は実家で、ちゃんと練習しながら。今年はそんなに雪が多くなかったので、ちょっと走ったり、高校を借りてやっていました」
年末年始は先輩右腕と自主トレ 柳川「ありがたいです」
大分出身の柳川は「成人式、楽しかったです。中学の友達と久しぶりに会って、意外とみんな見てくれていて、すごくうれしかったです。結構、みんな期待してくれていたので、今年は頑張りたいですね。12月22日に実家に帰って、ずっと(同じ大分出身の田中)瑛斗さんと練習していました。クリスマスから年末までずっとやっていて、年明けは3日ぐらいからまたやって。地元で一緒にやっていただけてありがたいです」。
縁起の良いスタート おみくじで揃って〇〇
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年始に引いたおみくじは、2人そろって「大吉」。24年の大ブレークを予感させる〝好スタート〟を決めてきた。
故郷で英気を養った未完の大器たちは今、鎌ケ谷で、キャンプインに向けた調整のペースを上げている。18日は2人でキャッチボールを行うなど、精力的に汗を流した。すでにブルペンでの本格的な投球練習もこなし、2月1日からアピールする準備を着々と進めている。
狙うは支配下昇格 新庄監督に猛アピールだ!
〝ハタチの誓い〟は、もちろん「支配下昇格」だ。球団幹部は今オフ、「新庄監督は、早い段階で育成選手から支配下への移行を検討している。キャンプ次第では3月とかね。そのために(支配下)枠を残している。それ(昇格)に近い選手は実際にいる」と明言した。福島、柳川が、有力候補であることは間違いない。
高まるやる気と期待 現実味を帯びる2桁背番号
2人は、球団幹部のコメントが入った記事を「読みました」とチェック済みだ。福島が「変わらず頑張ろうかなと思います。一喜一憂してもしょうがない。今年もけがなく、1年やれればいいです。もちろん支配下になれればいいですし、焦りがないのもおかしいですけど、けがをしないことが一番です。支配下になってからも大切なので。なるのは前提で、頑張りたいです」と気を引き締めた。
柳川は「『あるな』と思いました(笑)。でも、あんまり期待しすぎて、(昇格が)なかった時に(気持ちが)落ちるのも違う。今年中には、という感じで、そんなに焦ってはいないです。今年は現実的に考えて、1軍で10試合投げるのが目標です」と冷静に足元を見つめた。
まずはスタートラインへ 将来は優勝の原動力に
どちらにとっても、支配下入りは通過点にすぎない。本当のゴールは、もっともっと先にある。目先の目標だけにとらわれず、成長を続け、将来は2人で、チームを何度も優勝に導く大投手になってみせる。