札幌DF岡田大和「スタメンで出ることが一番の目標」 定位置奪取へ猛アピールだ!
【コンサドーレ沖縄キャンプ】
■1月18日、沖縄県・金武町陸上競技場
リーグ戦デビューからスタメン奪取へ
北海道コンサドーレ札幌は2部練習を実施した。午前はコンディションを考慮して約30分間のジョギングのみで終え、午後はパスやポゼッション、11対11などを行った。新加入のDF岡田大和(22)は、特別指定選手として戦った昨シーズン、ルヴァン杯で公式戦デビューするもリーグ戦出場にはあと一歩届かなかった。プロ選手として改めてスタートを切る今シーズンこそリーグ戦デビューを果たし、そのまま一気にスタメンの座を奪い取ってみせる。
昨年のキャンプも部分的に帯同して3月に公式戦デビュー
福岡大から札幌に新加入したルーキーの岡田は札幌のファン、サポーターにとっては既におなじみの選手だ。22年11月に加入内定が発表されると、昨季は沖縄、熊本の両キャンプにそれぞれ10日間前後帯同。熊本キャンプ最終盤に行われた3月8日のルヴァン杯アウェー鳥栖戦(0△0)では先発起用され、早くも公式戦デビューを果たした。
キャンプ終了後も主にルヴァン杯に合わせてスポット的に宮の沢での練習に参加し、7月下旬からは夏休みを利用して約1カ月間の長期帯同も経験。昨年から在籍している選手たちとのコミュニケーションも「特に困ったことは無い」と口にするように、既に関係を構築済みだ。
大学でも札幌で学んだことを意識
その長期帯同以降は福岡大での活動に専念したため、全体練習に加わったのは約半年ぶり。「大学に戻っても札幌で言われてきた正確性だったり、準備の質というところを半年間意識してきたので、去年の夏よりは成長していると思います」。昨季以上のプレーを見せるため、さらなるレベルアップを図っていく。
岡田にとって2度目となる沖縄キャンプ。今季は「去年と違ってプロの一員として参加している。去年も去年でチームの一員として考えていたけど、特別指定とちょっと違う立場だったので。今年は試合に出て活躍するという責任が生まれています」と、プロ選手としてより高い心構えを持って臨んでいる。
11対11は3バック左で対人の強さ発揮
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この日の午後練習で行われた11対11では控え組の3バック左の位置でプレー。1対1の局面で簡単に突破を許さず、時には対峙した選手をはじき飛ばすほどの対人の強さを披露。ビルドアップにも積極的に関わるなど、自身の持ち味を発揮してミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)に存在感をアピールした。
左サイドはDF福森らが移籍
3バックの左CBや左WBなど、左サイドを主戦場とする。横浜FCに期限付き移籍したDF福森晃斗(31)やC大阪に完全移籍したMFルーカス・フェルナンデス(29)など、昨シーズン左サイドでプレーした選手が退団し、FW菅大輝(25)やDF中村桐耶(23)、MF田中宏武(24)、そして新加入のMF長谷川竜也(29)といった選手たちと左サイドにWB、DFの2席あるレギュラーの座を争う。「まずはスタメンで出ることが一番の目標」とルーキーという立場に甘んじることなく、レギュラー争いに真っ向から勝負を挑んでいく構えだ。
カフェ巡りはキャラじゃない
趣味は温泉やサウナに行くこと、そして「カフェに行ったりするのが好きだけど、それを言ったら(友達から)『おまえはそういうキャラじゃない』とも言われる(笑)」と苦笑いを浮かべる。明治大から加入したMF田中克幸(21)も趣味として温泉やカフェ巡りなどを挙げており、共通の趣味を持つ大卒同期コンビが公私ともに息の合ったところを見せてくれそうだ。
「がむしゃらに、ひたむきに」
昨季はルヴァン杯3試合に出場もリーグ戦では2試合のベンチ入りにとどまった岡田。「プロ1年目らしく、がむしゃらに、ひたむきに頑張りたいと思うので、熱い応援をよろしくお願いします」。強烈な左足を武器とする左サイドのスペシャリストが、早期のリーグ戦デビューを足がかりにして定位置奪取に挑んでいく。
■プロフィール 岡田 大和(おかだ・やまと) 2002年6月17日生まれ、島根県出身。サンフレッチェくにびき、米子北高、福岡大を経て、24年札幌に加入。23年には特別指定選手としてルヴァン杯3試合に出場している。180センチ、78キロ。ポジションはDF。利き足は左。