鎌ケ谷で元気そうな達の姿を見て安心した。野球、投げることが大好きな高卒３年目右腕。昨夏、右肩に違和感を覚えてから、思うように投げられない苦しい日々を過ごしていた。

　それでも地道なリハビリ、トレーニングを積み重ね、現在はブルペンで１５０キロを計測するほどに復活。自身も想像以上の〝超回復〟に「うれしいを通り越して怖いです」と驚いていた。

　今年の３月で２０歳になる。「年金を払わないといけない」と笑いつつ、「器の大きい大人になりたいですね」と理想の成人像を思い描いた。「誰か（みたいな人）にはなりたくない。（自分で）何かをつくりたい。自分の道を、新しい道を切り開いていきたい。未開の森の中を切り分けて抜けていくイメージです」。誰も歩いたことのない険しい森を抜けた先に何が待っているのか―。これからも達の冒険を見続けていきたい。