松本剛 盟友の旅立ちにサプライズ登場「メジャーで投げる姿を想像できる。上沢なら必ずできる」
ドラフト同期の選手会長 伊江島から駆け付けた!
日本ハムの松本剛外野手(30)が19日、エスコンフィールド北海道で行われた上沢直之投手(29)の記者会見にサプライズ登場。合同自主トレを行う沖縄・伊江島から急きょ駆け付け、レイズとマイナー契約を結んだドラフト同期の門出を祝った。
花束贈呈した選手会長は、夢を追って挑戦を続ける右腕に力強くエールを送った。
18日の練習終わりに移動 陸海空と乗り継いで到着
いても立ってもいられなかった。長くチームを支えた盟友の旅立ちを見届けるため、遠路はるばる沖縄からやって来た。移動に時間を要するため、18日の練習終わりにフェリーへ搭乗。陸路、空路を乗り継いで羽田空港近くのホテルに前泊し、この日の会見に間に合わせた。
滞在わずか数時間 それでも伝えたかった思い
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北広島滞在は、わずか数時間。ゆっくりと会話を交わす時間は取れなかった。それでも「間違いなくメジャーで投げる姿を想像できる。環境に慣れれば、上沢なら必ずできる。プレッシャーをかけました」と惜別の言葉を送り、背中を押した。
エース右腕の妥協しない姿勢に感銘
12年間、苦楽を共にした男に対しては特別な感情を抱いており、数え切れないほどの思い出がある。中でも忘れられないのは、入団して間もない頃にグラウンドで見た光景だ。
「まだファームのマウンドにさえ上がってない時期を僕は見てきた。上沢っていったら、やっぱりキャッチボール。『どんだけするんだよ?』っていうのがすごく印象的。それは今でも変わらない、すごさですよね。納得いく球が投げられるまで練習をやめない投手って、僕が見てる限りはいない。投げるのってやっぱり肩を使うので、投げ過ぎは良くないってよく言われる。でも上沢はキャッチボールで、とことん突き詰める。そういう姿を見せてくれたので、僕も負けじと頑張ろうって何度も思わせてもらいました」
いばらの道を突き進む仲間 「今いる投手も夢が膨らむ」
突出したセンスがなくても、地道な練習を重ねることで未来は開ける。あえてマイナー契約という、いばらの道を選択した努力家の挑戦を心から応援している。
「日本で10年以上コツコツ積み上げてきた選手がメジャーで活躍したら、今いる投手も夢が膨らんでいく。恵まれた才能を持ってメジャーへ行く人もいるけど、上沢みたいな選手が活躍したら『まだ遅くない』って気持ちになりますよね」。ファイターズの大黒柱は、さまざまな思いを背負って海を渡る。