■Ｖリーグ男子２部　北海道イエロースターズ３―２大分三好ヴァイセアドラー（１月２０日、北ガスアリーナ札幌４６）

８勝３敗、勝率０．７３で首位キープ

　２０２４年初のホームゲームとなった北海道イエロースターズは２０日、大分三好ヴァイセアドラーと戦い、フルセットの激闘の末に勝利を飾った。リーグ戦は８勝３敗となり、勝率０．７３で首位をキープ。右膝の故障で戦列を離れていたアウトサイドヒッター（ＯＨ）郡浩也（２７）も今月から本格的に復帰し、この試合でもチーム最多となる２１得点をマークした。

昨年６月に右膝手術、サポーター装着してプレー

　ど派手なアタッカーがコートに戻ってきた。郡は６月に右膝を手術した影響で開幕から欠場が続いていた。昨年１１月１８日のトヨタ自動車サンホークス戦で復帰は果たしたが、ピッチに立っていた時間はごくわずか。その後もプレー時間を抑える日々が続くなど、昨年はリハビリに尽力した。そして、年が明けた今月から本格的に戦列へ加わった。「１００％ではなく、８～９割の状態」と右膝にサポーターを装着してのプレーだったが、４連勝に導く活躍を見せた。

「うれしさを全身で表現しました」

　さらにムードメーカーとしての役割も全うした。大きな身振り手振りで感情を表現し、チーム全体の士気を上げた。郡は「ホームゲームで勝ててうれしい。きょうはうれしさを全身で表現しました」と笑う。浜崎勇矢監督（３６）は「エネルギーを持っている選手なので、それをチームに還元してくれる。すごい評価しています」と郡の持つポジティブなエネルギーを称えた。

新加入ＯＨ山田に絶大な信頼

　イエスタに加入２年目のシーズンを迎えた。郡は新チームに手応えを感じている。「去年はフルセットは弱かったんですけど、フルセットで勝つことができた。チームの勝負強さを感じますし、成長した部分だと思います」。そして、今季から加わったＯＨ山田滉太（２６）の存在が大きいという。この試合でも２０得点を挙げた山田について、「攻撃も守備もできる。サーブも強い。彼が対角にいると、僕の守備的な要素を彼がカバーしてくれるので、攻撃に専念できる」と絶大な信頼を寄せる。

観客１４７２人に完全復活アピール

　苦しいリハビリを乗り越えて、ファンの前に帰ってきた。試合後のインタビューでは、集まった１４７２人の前で「リハビリを頑張った日々が無駄じゃなかった。あの期間があったから、みなさんの前でプレーすることができるので、すごいうれしく思います！」と笑顔を弾かせた。山田と形成する攻撃力は、チームをリーグ優勝へ加速させるはずだ。