冬季スポーツ
2024/01/21 18:30

レジェンド葛西紀明がW杯に帰ってくる 予選突破で569回出場のギネス更新へ【STV杯ジャンプ】

日本勢最高の11位となり、笑顔で引き揚げる葛西(撮影・舘山国敏)

■STVカップ国際スキージャンプ競技大会兼コンチネンタル杯第12戦、同杯第13戦(1月21日、札幌・大倉山ジャンプ競技場)

W杯出場569回のギネス記録更新へ

 ノルディックスキー・ジャンプのレジェンド葛西紀明(51、土屋ホーム)が、W杯札幌大会(2月17、18日、札幌・大倉山ジャンプ競技場)の開催国枠に2年連続メンバー入りした。W杯の下部にあたるコンチネンタル杯第13戦終了時点の獲得ポイントで日本勢のトップに立ち、全日本スキー連盟が定めた選考基準を満たした。16日の予選を突破して本戦に進めば、史上初の50代での出場と自身が持つW杯最多出場569回のギネス記録を更新する。

「ワールドカップでトップに行くにはもう10メートル必要」

 レジェンドのW杯帰還がいよいよ目前に迫った。挑戦権を得た51歳は「予選を通過する自信はあります」と、きっぱり。さらに、この日のコンチネンタル杯2試合では11位、21位に終わり「世界で戦っていくにはもう5メートル、ワールドカップでトップに行くにはもう10メートル必要」。見つめる視線の先には9季ぶりの勝利まで入っている。

日本勢最高の11位となった葛西の2回目

 

 ダブルヘッダーの1試合目。前日の試合後「もうちょっと完璧なジャンプができれば、130メートルとかいける」と〝予告〟。この日は1本目に132.5メートル、2本目も130.5メートル。宣言通りK点越えを2本揃え、日本勢2番手の佐藤慧一(26、雪印メグミルク)に11点差を付けた。2時間のインターバルを挟んで行われた2試合目は、121メートル、117メートルと精彩を欠き、日本勢の4位。「ちょっと間が空いて集中力が切れたかもしれない」。それでも前日と午前の2試合分の貯金のおかげで日本勢トップを死守した。

「まだ1カ月あるんで、調子上げて挑みたい」

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