新人選手の中でひときわ明るいのが、山梨学院大からドラフト３位で入団した宮崎だ。取材中には、いつもさわやかな笑顔を見せてくれる。同期の高卒選手たちにとっては良き兄貴分で、同５位・星野からは「よくイジられている」という。

　この日、鎌ケ谷で行われた「２０２４ルーキー鎌スタ☆お披露目会」では、「ムードメーカーは誰？」という質問に、細野、星野、平田、加藤大が宮崎をチョイス。壁をつくらない性格で、さっそく多くの仲間たちから慕われているようだ。

　春季キャンプは１軍スタート。話を聞いてみたい先輩には万波、五十幡の名前を挙げた。「いろんな分野で強みを持っている人がいると思う。バッティングだったら同じ外野手で右打ちの万波さんとか、スピード面で言ったら五十幡さんがプロフェッショナルだと思うので、そういったところを自分で目で感じて、直接聞いてみていろんなことを吸収したいと思います」。序盤に予定されている紅白戦への出場にも意欲をみせ「何か爪痕を残せたらいいなと思います」と意気込んだ。

　ルーキーにとって、最初のキャンプはチームの雰囲気に慣れるだけで一苦労だ。それでも高いコミュニケーション能力を誇る宮崎なら、心配ないだろう。プロ初実戦から〝何か〟をやってくれそうな気配がする。