伊藤大海が兄貴分・上沢直之と最後まで変化球談義 レイズ移籍後も「タイミングをみて…」
残りわずかな濃密な時間
日本ハム・伊藤大海投手(26)が22日、本拠地エスコンフィールド北海道で自主トレを実施。米大リーグ・レイズに移籍する上沢直之投手(29)と変化球談義を交わし、濃密な時間を過ごした。
自分のことのように
海を渡る先輩右腕がキャッチボールする姿を名残惜しそうに見つめていた。「ここ何日間か同じタイミングで練習できています。寂しさもあり、自分のことのようにうれしいですね。(決まる直前は)Xで上沢直之と調べたりしていました」としみじみと語った。
4学年違いの2人は、本拠地のロッカーが隣同士だった。ともに先発ローテーションの柱を担い、日頃から変化球トークに花を咲かせていた。
前日も時間帯が重なり、スイーパーの感覚を共有
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そんな上沢と一緒に過ごせる時間は残りわずか。前日21日はキャッチボールをするタイミングが重なったという。「昨日は(上沢が)スイーパー気味のスライダーの練習していて、その話を僕からさせてもらいました。僕のスライダーは、数値でいったらほぼスイーパー。その感覚を話し合いながら。なんでその曲がり方するか分からないみたいな感じでしたが、昨日伝えたアレが良かったのかちょっと分かったかなと言っていました」。
タイプは真逆も互いに好奇心は旺盛
同じ右投げだが、投球スタイル、タイプは真逆。「僕は上沢さんのカーブは投げられないです。(特長が)顕著に出るから面白いですよね。お互い探究心というか、好奇心が旺盛なので、シーズン中もよく変化球の話をしていましたね」。この日は先輩右腕から、ツーシームについて助言を授かった。
「プロの基盤を一から教えてくれた」
右も左も分からなかった3年前、プロでの〝イロハ〟を教えてくれたのも上沢だった。「移動も大体一緒だった。加藤(貴之)さんもそうですけど、プロに入ってからは2人にくっついていた。プロ野球の基盤を一から教えてくれたのは上沢さんだった」。食事に連れて行ってもらい、野球からプライベートまでたくさんの話をした。
「向こう(米国)でいろんなことを吸収されると思うので、タイミングをみて話を聞きたいなと思います」。離ればなれになっても、頼りになる兄貴分だ。