《平川弘のCool Eye》どんな相手でも勝つことは重要
今季初実戦は沖縄県1部リーグ所属に13-2
今季初実戦は沖縄県1部リーグのFCセリオーレを13-2と下した。レベルの差が大きい相手だったので手放しで喜んでいる者はいないと思う。だが、今季顔ぶれが多く変わった札幌にとって攻撃の流れ、ゲームのイメージを共有出来たことは良かったと思う。もちろん、勝ち癖をつける意味でもどんな相手でも勝つことは重要だ。
出間にはポジション争いを激化させてほしい
FW出間思努が4分間でのハットトリックを含め4得点。相手が弱くてもストライカーにとってゴールという結果はとにかく嬉しいもの。出間はいいアピールをして幸先のいいスタートを切れたと思う。ただ序列を上げていくためにはアピールを継続していくことが重要。結果を出し続けることでペトロヴィッチ監督は使わざるを得なくなる。序列が一番低い?出間は相当の結果が必要。下からの突き上げでポジション争いを激化させてほしい。
今季の重要ポイントは主力が抜けた3ポジション
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今季、札幌の初得点を挙げたのは3年半ぶりに復帰したFW鈴木武蔵。再起を賭けるスタートとなったゲームで格下相手でもゴールを決めれたのは嬉しかったはず。今季の札幌の重要ポイントは昨季の主力が抜けたワントップ、右ストッパー、右ウイングバックの3ポジション。ペトロヴィッチ監督の鈴木に対する信頼度は高い。基本、鈴木に最前線を任せるつもりだろう。ゼロトップや長谷川竜也をワントップに据えるアイデア、選択肢もあるだろうが。ワントップのところが決まらないと安心出来ないし、他のポジションの人選にも係わってくる。鈴木にはトレーニングマッチでもフルスロットルでプレーし、チームメートの信頼を勝ち得てほしい。今日の川崎戦でも結果を残すことが重要だ。
アジア杯で日本が本当に強いかどうか試される
アジア杯では日本がイラクに負けて散々叩かれている。親善試合では10連勝し史上最強ともてはやされていたが、手のひらを返したようなバッシングである。真剣勝負では相手が死に物狂いで向かって来る。それを受けて立つとイラク戦のようになる。並びの修正はあるだろうが基本的にはメンタルの問題だろう。カタールW杯でサウジアラビアにやられたアルゼンチンと同じだ。グループリーグを2位通過すると日程が過密になり強豪とぶつかる。日本がアルゼンチンのように本当に強いかどうか試される。