〝6冠〟経験者の札幌MF長谷川竜也「結果に絡むプレーをしたい」 24日に古巣川崎との練習試合
【コンサドーレ沖縄キャンプ】
■1月23日、沖縄県・金武町陸上競技場
左サイドを主戦場とするアタッカー
北海道コンサドーレ札幌は雨と強風、低温の最悪コンディションの中で午前練習を実施。パス練習や11対11などを行った。24日は11時から赤間総合運動公園サッカー場で今季初のJクラブとの対戦、J1川崎フロンターレと練習試合を行う。今季横浜FCから完全移籍加入したMF長谷川竜也(29)。左サイドを主戦場とするアタッカーが、豊富な経験をチームに還元し札幌の上位進出に貢献する。
札幌のサッカー「理解が進んできている感覚はある」
16日から始まった沖縄キャンプもこの日で1週間が経過。ここまでを振り返り「きつい中で追い込めていると思いますし、チームがやりたいことを毎日吸収しながらやっています」と口にする。20日に行われたFCセリオーレとの練習試合で、札幌での初実戦に臨んだ。得点を挙げることこそできなかったが、前線でチャンスに絡む場面が見られた。ゲームの中で初めて触れた札幌のサッカーについて「理解が進んできている感覚はありますね。ただ細かいところだったりはもうちょっとやっていかないと。1試合じゃ分からない感じです」と手応えと課題の両方を感じたそう。
川崎戦は「結果に絡むプレーをしたい」
前回の経験を踏まえて臨む次の練習試合は、長谷川にとってプロキャリアをスタートさせた川崎が相手。「まずはチームが求めるプレーを、どれだけ質を高くできるかが課せらていると思うので、チャンスメークしたりとか、結果に絡むプレーをしたいです」。昨年の天皇杯を獲得した古巣相手にミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)をうならせるプレーを見せ、結果を出せばチーム内での存在感を強くするはずだ。
長期キャンプはリフレッシュが鍵
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3月上旬まで続く札幌のキャンプ。長谷川にとって初経験となる長期キャンプだけに、気分転換の方法が重要なポイントとなる。「オフにどれだけリフレッシュできるかだと思うので、(練習日は)ちゃんとしっかり追い込んで、オフが来たらみんなでおいしいものを食べたりとか。そういうことでリフレッシュしながら乗りきっていければ」。
21日は駒井、高木らとしゃぶしゃぶへ
21日に設けられたオフは、「(駒井)善成くんと(高木)駿くんに、若手としゃぶしゃぶを食べに連れて行ってもらいました」と返答。GK高木駿(34)はルーキーイヤーだった2016年に川崎で一緒に戦った間柄。MF駒井善成(31)とも「仲良くしてもらっています」と、日頃から仲良さげな雰囲気を漂わせる。しかし、それ以上に目立つのがMF青木亮太(27)との関係だ。先日の午前練習開始時には、2人で肩を組みながらピッチへ向かった。「亮太もかわいいんで。結構絡んでくれるのでありがたいです」。この2人は年こそ違えど、長谷川が3月7日生まれ、青木が3月6日生まれで、誕生日が1日違い。そういった類似点も波長がよく合う要因かもしれない。
川崎時代に4度のリーグ制覇含む6タイトル
3月の誕生日を迎えると30歳。中堅の立場からベテランの域に入ってくるだけに、自身のことだけではなく若手に背中を見せていくことも意識している。「まずは自分がプレーでしっかり見せられるようにならないと言葉の説得力もないと思うので、まずは自分自身のプレーをしっかりやるのと、あとは若い選手の突き上げが必ず大事になってくるので、若い選手がどれだけ力を発揮できるのかに目を向けてやっていきたいです」。川崎時代には4度のJ1リーグ制覇を含む6度のタイトルを経験。直近の2シーズンでは所属していたチームがJ1昇格を達成するなど、大きな目標に向かって戦う経験値が豊富な左サイドのスペシャリストが、札幌に悲願のタイトルをもたらす。
■プロフィール 長谷川 竜也(はせがわ・たつや) 1994年3月7日生まれ、静岡県出身。門池SSS、静岡学園中、静岡学園高、順天堂大を経て16年に川崎へ加入。22年に横浜FCへ完全移籍し、23年途中からは東京Vへ期限付き移籍した。24年札幌に完全移籍で加入。J1・J2通算152試合出場20得点。164センチ、60キロ。ポジションはMF。利き足は右。