上沢直之の連載手記『You only live once』最終回 大志を抱いて海を渡るエース右腕 北海道、ファイターズ愛を語る
大好評の連載手記は今回がラスト 上沢投手に幸あれ!
日本ハム・上沢直之投手(29)の連載手記『You only live once』(人生は一度きり)は、今回が最終回です。ポスティングシステムを利用してレイズとマイナー契約を結んだ右腕は、ファイターズの今季リーグ優勝を予想。活躍を期待する後輩たちとのエピソード、2021年に家族で移住した北海道への愛など、ざっくばらんにつづった。
目標はメジャーで150イニング&防御率3点台
米大リーグ、レイズとマイナー契約を結びました。ワクワクしています。メジャーに上がり、1年間、投げ続ける。それが今年やらなければいけないことだと思っています。計150イニング、防御率3点台をマークできれば最高ですね。
日本人の元メジャーリーガーで参考にしたいのは、岩隈久志さん、上原浩治さんですね。(上沢自身と同じく)平均球速があまり速くない方々が活躍されたことで勇気をもらえます。球速が遅くても、なんで抑えられるんだろうって、映像を見ることも多いです。
活躍の鍵はフォークボール 「落ちる球は振ってくる」
レイズとの交渉では「球速を上げよう」とは言われませんでした。球種の割合をこうした方が抑える確率が上がる、この球はこういう曲がりにした方が良いとか提案されました。実際に肌でアメリカの野球を感じながら(投球スタイルを)チームと話していきます。いずれにしてもフォークは鍵になる。落ちる球は絶対に振ってくると思います。
日本ハムのリーグ優勝を予想
ファイターズは今年、優勝する気がするんですよね。チームを抜ける僕からしたら寂しいんですけど。僕はたぶん、そういう星の名のもとに生まれているので、抜けたらすぐ優勝する気がします(笑)。助っ人も8人ですもんね。(復帰する)バギー(バーヘイゲン)とは一緒にやりたかったですけど。それもちょっと寂しいな。
層の厚いリリーフ陣を高評価 昨季Vのオリックスを連想
先発はいいピッチャーが揃っている。中継ぎは昨季、負け試合で出てくる投手にもいい選手が多いなって思っていました。(シーズン途中にトレードで加入した)やまーん(山本拓実)は、まずはそういう展開からの登板でしたけど、複数イニングを投げられるし、ボールもいい。
ビハインドの展開で投げるピッチャーがいいと、チームは強いっすよ。昨季のオリックスがそうだった。この投手、この(負けの)展開で出てくるのっ?て驚いてました。そうなったらファイターズも強くなるなと思います。