郡司裕也 肉体改造の苦悩告白 大好物ラーメン断ちの成果じわり
鎌ケ谷で自主トレーニング 自身初の名護キャンプ間近
日本ハムの郡司裕也捕手(26)が24日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で取材に応じ、大好物を断って進めている肉体改造の途中経過を報告した。昨シーズン途中に中日から移籍してきて2年目。2月1日に始まる初参加のファイターズ春季キャンプについても展望し、ストイックに取り組む覚悟を示した。
日本ハム流をリサーチ 「ルーキーの気持ちです」
キャンプ地が中日時代の北谷から名護に変わる。練習時間、メニューなど球団によって違いがある。郡司は「緊張しています。流れがちょっと分からないので、ルーキーの気持ちです」と苦笑いし「他球団に比べると、自主練の時間が長いと聞いています」と仲間から得た情報を口にした。
長丁場の春季キャンプ グラウンド外も調査中
およそ1カ月を過ごすキャンプ地。球場、宿舎周辺の環境も気になるところだ。飲食店などはまだ調査中で「名護をまず、知ることですよね。ところで、名護ってスタバ(スターバックス)あります? あとは…メシがうまければいいです」とはにかんだ。
昨年10月から継続の食事改善 目標到達へ着々
シーズン終了後の昨年10月、肉体強化をオフのテーマに掲げた。筋量を増やし、体脂肪を減らす計画だ。ハードなトレーニングと食事改善を組み合わせ、ここまで継続してきた。
「オフに入る前は、除脂肪体重(体重から脂肪を除いた重量)が67キロくらいだったんですけど、今は69キロ弱まで来ていて。目標が72キロくらい」と説明した。
タンパク質の摂取に過酷なノルマ 「結構、きついんです」
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特に大変なのはタンパク質の摂取で、一日あたり「体重の数値×2グラム」をノルマにしているという。体重が90キロ前後の郡司の場合、180グラム前後となり「結構、きついんです。1回の食事で取れる限界が30~40グラムなので。小刻みに取らないといけない」と苦悩を明かした。
トレーニングコーチの提案に英断 すべては野球のため
また、11月上旬の秋季キャンプ終了後、ミーティング中にトレーニングコーチから「少し体脂肪が多い。体を変えられる余地がある。ラーメンをやめよう」と提案された。
大好物が食べられなくなる未来を嘆き、瞬間的に「ええーっ」と拒否反応を示したが、素直に受け入れた。すべては野球のため。「(普段食べていたのは)ラーメンの味の濃いやつ。僕、二郎系とか、めっちゃ好きなんで。ホントに一大決心でしたよ」
成果を実感する日々 スイングスピードもアップ
犠牲を払った取り組みは、少しずつ実を結びつつある。「締まった体にはなっているんじゃないかなと。スイングスピードの数値も伸びてきている。まだ、外であまり打てていないので、キャンプでバッティングをしてみて、どうなるか楽しみではあります」と充実感をにじませた。
マルティネスをライバル視 「負けないように頑張ります」
この春のキャンプには、内外野の練習や実戦出場も想定して、グラブ、ミットを6、7個、持ち込む。ただ、本職は捕手。打力が武器のマルティネスをライバル視し「本当に(タイプが)かぶっている。(前所属が)中日というところと、ポジションと。負けないように頑張ります」と気迫を込めた。
トレードで加入した昨季はチャンスをつかみ取った。今年は主力として定着できるか、真価が問われる。