日焼けした精悍（せいかん）な顔が、オフの充実を物語る。久々に再会した山本拓に声をかけると「宮古島でだいぶ焼けて、仕上がってきました」と、すてきな笑みを返してくれた。

　厳しいトレーニングの成果だろう。元からの小顔が、さらにシャープになった印象を受ける。愛妻による〝内助の功〟も大きな支えになっているようで「高タンパクのご飯を作っていただき、それを食べてます。体重はそのままで、なるべく体脂肪を減らして筋肉を増やす。それが結構いい感じになってます」と声を弾ませた。

　体が資本のアスリート。どこまでも意識が高い。食事に気を使うだけでなく、脂肪燃焼系のサプリメントまで摂取しているという。山本拓は「体を絞るとかではないけど、今年は有酸素運動も増やしています」とサラリと言ってのけた。

　不摂生が大好きな記者とは、真逆の生活スタイルである。三十代後半。筋肉が落ち、体重は減ったはずなのに、家族からは「顔が大きくなった」と、アゴのたるみを指摘されることが増えた。悔しいが、事実なので仕方ない。せめてもの抵抗だ。今夜の泡盛は少しだけ薄めにしよう。