加藤豪将 最新科学でスイングスピード大幅アップ「きょうも自己ベスト。平均8マイルぐらい上がりました」
先乗り合同自主トレに参加 ドライブライン訪問の成果を実感
日本ハムの加藤豪将内野手(29)が25日、1軍キャンプ地の沖縄・名護で行われている先乗り合同自主トレに参加。今オフ初めて屋外フリー打撃を行い、南国の空に快音を響かせた。
昨シーズン終了後には約2週間アメリカへ戻り、シアトルにあるトレーニング施設「ドライブライン」を訪問。オフを通して理論に基づいたトレーニングを継続し、スイングスピードの大幅アップに成功した。
打球が物語る 「試合になってどうなるか。チャレンジが楽しみ」
放たれる打球は、一段と力強さを増した。加藤豪はさわやかな笑みを浮かべて、自信と手応えを口にした。
「外で、暖かいところで打てるのは最高ですね。これが試合になってどうなるか。チャレンジが楽しみです。バットスピードを測っても、すごく速くなっている。昨年も先乗りで名護に来たけど、その時よりも仕上がっています」。改良ポイントを洗い出し、課題に取り組んだ成果は、着実に表れ始めている。
日々進化するスイング 自身も驚がくの数値
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
打撃練習の際にはバットのグリップエンドにセンサーを装着。スイングスピードやバッドの角度など、あらゆる数値を測定し、可視化している。ドライブラインで入手した5種類の金属バットも駆使するなど、最新の科学に基づいた効率良い練習を重ねた結果、自らも驚くほどスイングは進化した。
「きょうもまたバットスピードで自己ベストが出ました。78マイル(約125・5キロ)です。去年のベストは70か71マイル。平均も8マイルぐらい上がりました。本当に一歩一歩だけど、更新するのは良いことです」
メジャー経験もある苦労人 競争激化も泰然自若
大型補強が相次いだ今季は、レギュラーを巡る争いが激化する。それでも日米6球団を渡り歩いた苦労人に焦りの色はない。
「僕は変わらないですね。アメリカを入れると、キャンプは11回目。最初の頃はできなかったけど、今は冷静に見られるようになった。毎日がチームメートやライバルとの戦いだと思っていたけど、本当は自分の感情との戦いなので」と、どっしり構えてキャンプインの日を待っている。
来日2年目はキャンプ初日から本領発揮!
昨季はキャンプ直前に右手人さし指を骨折。3月中旬には右脇腹を肉離れするなど、開幕前から度重なるアクシデントに見舞われた。「きょうも僕にボールが飛ぶと、みんなから『気をつけろよ』って結構いじられました(笑)。スタートダッシュというよりも、2月1日から別メニューじゃなくて、みんなと一緒に練習がしたいです」。同じ轍(てつ)は踏まない。来日2年目のKGが、真価を発揮する。