夏季スポーツ
2021/11/08 15:34

札山の手が女子3連覇。男子は白樺が3冠 全国高校バスケ道予選

3連覇で36度目の優勝を決め、喜びを爆発させた札山の手の選手たち

 女子の決勝リーグは、札山の手が2試合連続100点ゲームで勝利し、3戦全勝。3連覇となる36度目の優勝を飾った。2勝1敗で準優勝の旭藤星は初の本大会出場を決めた。男子は1勝1敗で4校が並んだが、最終戦で白樺が88―69で恵庭南を下し、10年ぶり2度目の優勝。昨年Vの駒大苫小牧も68―49で東海大札幌高に勝ったが当該成績により準V。2年連続で本大会に駒を進めた。本大会は12月23日から東京体育館などで行われる。

 昨年全国4強の札山の手が全道の頂点に立った。昨年も同校初の1年生主将としてチームをけん引した森岡ほのか主将(2年)は、「去年のベスト4を超えるぐらい、練習を頑張っていきたい」と、すでに視線は全国の舞台を見据えている。
 ともに2勝で迎えた旭藤星との最終戦。本来はPGの森岡だが、第4クオーター(Q)の途中に交代するまでポストプレー、リバウンド、3点シュートと、複数の役割をこなしてオールラウンダーぶりを発揮。31得点8アシストと躍動した。
 今年8月、OGで東京五輪銀メダリストの日本代表SG東藤なな子(20、トヨタ紡織)が母校を訪問。森岡は「前に会ったときより筋肉がすごくなっていて、見た目が変わるぐらい努力しているんだ。オーラがすごかった」と圧倒された。
 銀メダルを間近で見て「自分もこれが獲りたい」と改めて決意。将来の代表入りも見据え、高校総体後から片手でのシュートにも挑戦している。「しっかりウインターカップまでに仕上げていきたい」と個の能力を上げ、昨年超えを狙う。
 課題は「ポスト(プレー)が安定していない」ことと森岡。「走って点を取りきることがカギ。自分がどんどん前へ走って、(同校OGの日本代表PG)町田瑠唯さんみたいに味方をノーマークにしたところで、正確なパスをしたい」。主将としても、プレーヤーとしてもひと回り大きくなった2年生主将が、この冬もチームを勝利に導く。(西川薫)

旭藤星 創部57年で初全国きめた

 

 旭藤星が創部57年目で初の本大会出場権を手に入れた=写真。OGで就任5年目の河合美菜監督(32)は、「とにかく全員の力を出し切って、なんとか全国初勝利させたい」と大舞台へ意気込んだ。
 チームのスローガンは前任の伊藤淳子コーチ(67)が掲げた「ワンフォアオール、オールフォアワン」。河合監督は「このチームは一体感がある。横と縦のつながりが強い」。個々の能力は決して高くないが、団結力でつかみ取った勝利に笑みを浮かべた。
 課題も残った。最終戦では、札山の手に大差で敗北。荒田乃愛主将(3年)は「全国でこれでは通用しない。ディフェンスを強化して、粘り強さと気持ちを武器に戦いたい。逃げないで挑戦しようと思います」と、本番までのレベルアップを誓った。

男子は白樺が優勝 道内3冠達成

 白樺が前日の決勝リーグ1敗から2連勝で逆転V。新人戦、総体予選に続き、道内3冠を達成した。最終戦の恵庭南戦で25得点をマークしたF舘山由青(2年)は「絶対に2戦もぎとる」と固い決意で勝利に貢献した。姉は昨年、札山の手で全国4強に輝いた萌菜(白鴎大1年)。「負けていられない」と刺激を受ける。8月の全国高校総体では初戦で桐光学園(神奈川)に惜敗。「全国でも戦える。1勝でも多く勝てるように」と意気込んだ。

駒苫 2年連続の全国出場

 2年連続で本大会の切符を得た。昨年、1年生ながら初優勝に貢献した同校初のセネガル人留学生、ティオウネ・ババカル(2年)が205センチの体格を生かしてゴール下で存在感を示した。この日最初の白樺戦では、「マークが厳しかった」と、思うようにリバウンドを取ることができず、チームも3点差で惜敗。勝てば全国が決まる東海大札幌高戦では守備をしっかり修正し、勝利を引き寄せた。「全国ではもっとリバウンドを頑張る」と大暴れを誓った。

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