鍵谷陽平 センバツ出場決定の母校・北海高の躍進に期待「ずっと応援しています。出るからには上を目指して」
先乗り自主トレでブルペン入り 吉報も届いた
日本ハムの鍵谷陽平投手(33)が26日、1軍キャンプ地の沖縄・名護で行われている先乗り合同自主トレに参加。ブルペン入りし、直球を中心に70球を投げ込んだ。
この日はセンバツ高校野球の出場校が発表され、母校・北海高の選出が決定。練習後に吉報が届き、大きな刺激を受けた。育成契約からの再出発を誓う道産子は、後輩たちに負けじと躍進を狙う。
後輩たちの活躍に刺激 自身もリスタートへ気合十分
名門校OBの血が沸き立った。一報を耳にした鍵谷は「素晴らしいことですね。最近はすごく頑張ってくれている。去年の甲子園も何試合か見て、すごく心に響く試合をしていた。良い刺激になりますし、うれしい。ずっと応援しています」と、とびきりの笑みを浮かべた。
願うは全国制覇 恒例の差し入れも準備予定
これまでも母校が甲子園出場を決めるたびに、記念Tシャツを寄付するなど、後輩たちに有形無形のエールを送ってきた。「もう何回も(甲子園に)出ているから、どうしよう? でも楽しみにされているみたいなので、たぶん贈ると思います」と、うれしい悩みを抱え、苦笑した。「(甲子園の過去最高成績は)準優勝までなので頑張ってほしい。出るからには上を目指して」と悲願の大旗獲得を願った。
近づくプロ野球の元日 「ベースをつくってキャンプインしないと」
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もらった刺激を力に変える。支配下契約を目指す今季は、春先からのアピールが求められる。キャンプを目前に控えたこの日は、小気味良いテンポで力強く腕を振り続けた。
「変化球も一通り全部、バランス良く投げられて良かったかな。育成からのスタートなので、ベースをつくってキャンプインしないと勝負できない。仕上げていかないと(笑)」と、さわやかに汗を拭った。
照準は序盤の紅白戦 初心にかえり求める結果
チームは春季キャンプ第1クールから実戦を予定。ゼロからの再出発を期するベテランは、若手に混じって競争に臨む覚悟だ。「(2月)3、4日に紅白戦がある。そこで投げられるようにしたい。(プロに入った)最初の頃のように、行けと言われたら行きます。中身や内容、自分の良さを見せていかないといけない」と初心に戻り、ガムシャラに結果を求めるつもりだ。
ライバルの投球に熱視線 高ぶる闘争心
ブルペンでは田中正や山本拓の投球を真剣に見つめ、ライバルとなる男たちの実力を目に焼き付けた。「田中くんは見たことがなかったけど、山本くんは中日時代に対戦して、良い球を投げるなと思って見ていた。タニ(谷元)さんみたいですよね。中継ぎで、そういうところとしっかり戦える準備をしたい」。衰えぬ向上心で、支配下枠を勝ち取ってみせる。