【センバツ】北海1年生エース候補・松田収司 初出場・別海とのW快進撃誓う
61年ぶり「夏春勝利」狙う
昨秋の全道王者の北海が、3月18日に阪神甲子園球場で開幕する選抜高校野球に3年ぶり14度目の出場を決めた。13年ぶりの白星を挙げれば、準優勝した1963年春以来61年ぶりの夏春連続甲子園1勝の快挙。エース候補で最速140キロの1年生右腕・松田収司投手(1年)は、昨秋の全道準決勝で対戦し21世紀枠選出の別海との共闘を誓った。
平川監督「日本一を目指して」
出場32校中、2番目に古い1901年創部の北海。2015年の高校野球100年に続き〝節目好き〟の伝統校が、甲子園開場100周年のセンバツ大会に乗り込む。昨夏甲子園2勝の野手が6人残り経験は豊富。昨年11月の明治神宮大会では、センバツ大会から切り替わる新基準の低反発バットをいち早く実戦投入し、準優勝した作新学院(栃木)とタイブレークの死闘を演じるなど期待度は高い。平川敦監督(52)は「夏も勝つことができましたけど、甲子園に行くからには日本一を目指してやりたい。春で終わりではないけれども、いい結果、日本一になり、夏につながるような大会にしたい」。春夏通じて54度目の出場で初の頂点を見据える。
白星のカギ握るエース候補・松田
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13年ぶり白星のカギを握るのは、エース候補筆頭の松田投手の右腕だ。昨夏は1年生ながら甲子園でベンチ入りも「サポートに必死であんまり覚えてない」。秋は背番号11番だったが、実質エースとして最速140キロの直球を武器に、全国大会初登板となった作新学院戦では、9回被安打7、無失点の好投。オフの筋トレでベンチプレスは10キロ増の70キロ。スクワットも170キロまで挙げられるようになった。体重も秋と比べ5キロ増の74キロ。春までの目標としていた75キロまで、あと1キロに迫っている。「楽しみです。調子はいいと思います」と、近日中に年明け初ブルペンに臨む予定だ。
別海・波岡外野手は中学軟式の北海道選抜で一緒
秋の全道準決勝で戦った別海が21世紀枠に選出。人口より乳牛の頭数が8倍と話題になっているが、松田の出身地・訓子府町も町内の約半分が森林と大自然の中で育った。別海・波岡昊輝外野手(1年)とは、訓子府中3年時、軟式の北海道選抜でチームメート。いまもSNSでつながっており、松田は「一緒に勝ち上がっていきたい」と、きっぱり。春の北海道勢5年ぶり白星と11年ぶり5度目の道勢W快進撃の実現を1年生右腕がけん引する。
■監督として3度目の選抜甲子園出場の平川敦監督(52)
「松田は初めてのオフになるので、ついてくるのがやっというところもあります。選抜に向けていい環境でやれるとは思うので、期待しながらも未知数の部分があるので、松田の出来を少し気にしながらやっていきたい」
■兄・宮下朝陽内野手(東洋大2年)同様、主砲候補の宮下温人外野手(2年)
「正月に帰ってきた兄にバットの握り方とか教わった。新規格のバットも最初はヘッドの振り抜きやすさが違ったけど、徐々に感覚がつかめてきた。目標は優勝です」