開幕投手・伊藤大海 〝決戦の金曜日〟へキャンプから中6日調整プラン「シーズンでバタバタしないように」
沖縄・名護の先乗り組に合流
日本ハムの伊藤大海投手(26)が28日、1軍キャンプ地の沖縄・名護で開催中の先乗り合同自主トレに合流した。開幕投手に指名されている右腕は、3月29日(金)のロッテ戦(ZOZOマリン)に照準を定め、キャンプから中6日の登板を想定した練習に取り組む予定。〝決戦の金曜日〟に最大限の力を発揮するため、綿密に計画を練っている。
「すごく良い状態でキャンプインできる」
温暖な沖縄の空気を、存分に楽しんだ。ランニングやキャッチボールで汗を流した伊藤は「ケガの心配なくできて、気持ちが良いなと思いながらやっていました。すごく良い状態でキャンプインできるかなと、ひとまず安心している感じです」と、柔らかな笑みを浮かべた。
約5キロ増で過去最重量の体重へ
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計画的な増量を経て、理想の体をつくりあげた。食事面を見つめ直し、昨年の同時期と比べて体重は約5キロ増え、過去最重量の86キロになった。「オフにガンガン上げたというより(昨季の)シーズン中から続けてきた。栄養摂取のあり方を変えたらガラッと変わりました。プロテインはすごく良いもので大事だけど、それだけに頼らず補うような使い方にした。食べて(栄養を)摂ることの大切さですね。バランスよく食べて良い生活ができたかな」と、満足そうに頷いた。
体が軽く感じ、例年より動ける感覚
腕周りは格段に太くなり、全身の厚みも増した。筋肉隆々の体が、年間を通したハイパフォーマンスを可能にする。「(増量の)大前提として年間を通して投げていく中で、しんどいなという日を無くしたかった。重くなったのに(体が)軽く感じる。走るのも例年より動ける感覚がある。それでも肩が回らないとかもなく、むしろ良い状態で投げられている。パワーはボールにも影響する。キャンプで落ちては意味がなくなってしまうので継続したい」と、取り組みへの自信を口にした。
金曜日に出力の高い投球 2日前に調整ブルペン
春季キャンプでは中6日の登板サイクルを想定し、肩を仕上げるつもりだ。「金曜日に出力の高いピッチングをしたい。2日前に調整みたいな感じでブルペンに入って、金曜日にしっかり投げる。シーズンに入ってからバタバタしないよう、中6日仕様の体にしたい。だから今年のブルペンは、めちゃくちゃ少ないと思います」。勝負のマウンドをイメージしながら、繊細な感覚を研ぎ澄ませる。