【一問一答】今川 先乗りフリーで豪快打 キャンプ2軍スタートもプラスに転換
日本ハムの今川優馬外野手(27)が28日、1軍キャンプ地の沖縄・名護で行われている先乗り合同自主トレに合流し、屋外フリー打撃で快音を響かせた。48スイングで柵越えは6本。肉体強化が進み、新たに取り入れた長尺バットも手になじんできた。このオフ、構想外すら覚悟した道産子スラッガーは悲壮な決意を胸に2024年シーズンへ向かう。一問一答は以下の通り。
―屋外フリーは久しぶりか
「4日ぶりとかですかね。ちょいちょいやっていました」
―仕上がり、手応えは
「今の時期にしてはぼちぼち。今までよりは一番良いかなという感じはします」
―1月はどのように過ごしていたか
「ずっとJFE東日本さんでやっていました。寮にも入らせてもらい、やっていました」
―重点的に取り組んだことは
「技術的なこともそうですけど、今年は(体づくりの)トレーニングに重きを置いて。しっかりトレーニングの時間を取ってから、技術練習をやろうと。今までは技術練習を多めに取って、(トレーニングが)疲れてできない、ということもあったので」
―体がすごい。ベンチプレスは
「まあ、いつも通りという感じですね。5キロ増えて155キロが上がったんですけど、まあ、そんなもんです」
―肉体的に去年と変わったところは
「例年、体脂肪とかも気にせず、とにかく食べて体重を増やそうと思っていた。ただでかくするだけだったんです。それだとスタートダッシュで正直、あまり動けていなかった。今年はそこを意識して、でかくしながらも動ける体づくりをコツコツやってきたので。いつもは1カ月くらいの急スパンでボーンとでかくするんですけど、それだと体脂肪率もガーンと上がっちゃうんで。今は、体脂肪率もシーズン中ぐらいの数字。むしろ、ここから絞れると思うので、今年の体の出来は良いのかなと思います」
―シーズン中の体脂肪率は何パーセントぐらい
「シーズン中は15、16パーセントあるんですけど、昨日、測ったら16パーセントで、筋肉量も増えていた。努力がちょっとずつ実っているのかなと思います」
―去年のこの時期は
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「20パーセント前後はありましたね。いつもキャンプで4、5パーセント落ちる。今年はコツコツやっていきたいなという感じですね」
―体重は
「今、90キロで、去年もキャンプインは90キロ。同じ体重なんですけど、全く中身は違いますね」
―シーズン中と同様の仕上がっている状態
「数字だけで言えば、仕上がっているんですけど、まだまだここから絞れて動けるようになると思うので、楽しみですね」
―打撃練習も振れている印象
「JFEで打ったときはあんなに飛んでいなくて。今日、たぶん風もあったと思うんですけど、ボールも違うので。プロは良いボールを使っていますね(笑)。気持ち良く打てました。楽しかったです」
―86センチの長尺バットもなじんできたか
「長さはだいぶなじんできて。1月から、くり抜きのバットも初めて使ってみたりしながら。まだ試している段階ですね。だいぶ、扱えるようになってきたと思います」
―緑と青のバットも使用していた。違いは
「緑が重たいバットで、青が軽いバット。重さを変えて。それこそ今、みんなドライブラインでやっていますけど、重さを変えて、神経系のトレーニングというか。スイングスピードを変えるために取り組んでいます」
―どのくらい違うか
「緑が1キロで。青が800グラムですね。自分が使っているのが880グラムなので。自分のバットが真ん中になりますね」
―3本を使い分けることで操作性が向上するのか
「それも、あります。重たいのは体全体をしっかり使わないと。手だけで振れない。しっかり体全体で振るように意識付けします。軽いバットは逆に手で振ってしまいがちになる。腕を残しながら体で、ということを意識しながらやっていますね。しっかり強く振る。強く振ることによって、いろんな重さのバットを体が覚えて、みたいな。スイングスピードも上がって、という感じです」
―キャンプ2軍スタートは思うところも
「めちゃめちゃ悔しいですけど、自分がフロントの立場で考えたときに、ある程度、予想はできていたので。そこは自分では変えられない部分なので、もっと結果を残すしかない。逆に、今までは1軍でキャンプをスタートさせてもらって、何とか、しがみつこうじゃないですけど、落ちないように、みたいな感じで、マイナスの気持ちもあった。逆に国頭でスタートすることによって、上がるしかない。プラスの気持ちで。メンタル面で今年は全然違うなと。国頭は1軍と比べると、実戦が少ない。もう1カ月、トレーニングに目を向けながらやれると思った。焦らないといけない立場ですけど、焦らず、自分のやるべきことを今年こそはやりたいなと。目先の結果がどうしても欲しくなる。本当に僕も今年、結果を残さないと危ない立場なので。後悔を残さないように。もし、終わったとしても後悔がないように、やり切りたいなという感じなので。うまく割り切れているかなと、思います」
―第1クールの紅白戦で2発など、インパクトを残せば
「それは大事ですけど、最後、どこにいるかだと思っているので。そこで仮に2発打っても、キャンプ終盤にこんなん(不調に)なっていたら、意味がないと思う。自分で立てた目標に向けてしっかり合わせられたら。焦らずに」
―最後に1軍に
「開幕する3月29日にスタメンで(グラウンドに)立っていて、シーズンが終わるまでずっと試合に出続けることが一番良いことだと思うので。それこそ紅白戦に合わせるとなったら、目先の(結果)を欲しがってしまう自分も出てくると思う。そこを今年は抑えながら、やるべきことをやる」
―考え方が変化したか
「去年、それこそ、戦力外を覚悟して。もし、本当に去年で終わっていたとしたら、後悔するなと思ったので。チャレンジできることはやっていきたい」
―外野は新人の宮崎もいる。一緒にキャッチボールもしていたが
「いい球を投げていましたね」
―ライバルが増えることになるが、気持ちは
「関係ないです。もう周りは。いつも言いますけど、自分が打てば、試合に出られるので。周りがどうこうとなってくると、試合を見ていて、打つな、とかなってくる。そうはなりたくないので。純粋にチームメートを応援したいなと思うので、自分のやるべきことをしっかりやります」