7年目左腕・北浦竜次 2・3紅白戦で〝KJM斬り〟狙う 愛妻との再会は1軍完走で…
「インコースも攻めます」
清宮(K)、野村(J)、万波(M)、抑えます―。キャンプ1軍スタートが決まっている日本ハムの北浦竜次投手(24)が、〝味方斬り〟での猛アピールをもくろんでいる。チームの初実戦となる2月3日の紅白戦で1イニング登板予定。「打ってみろ、という感じでマウンドに立ちます。仲間だろうが、先輩だろうが、インコースも攻めますし、強気で行きます」と鼻息を荒くした。
インパクトある結果で
新庄監督のハートをつかむため、インパクトのある結果を求めに行く。対戦相手はもちろん未定だが、「ファイターズの中軸とやってみたい。清宮、今川さんとか、マンチュウ(万波)、ジェイ(野村)と戦いたい」と、甘く入れば本塁打もある長距離バッターたちに狙いを定めた。
同期・清宮の弱点は突かず
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清宮とは同期入団で同学年。6年間を同じチームで過ごし、弱点も知っている。「僕の中でですけど、スライダーがちょっと苦手なんだな、というイメージがある。去年のシーズンも、ちょっと緩い系が弱いのかな、と感じた」。しかし、スライダーの多投は北浦本来のスタイルとは違う。「あえて変化球を投げず、真っすぐで押していきたい。真っ向勝負で。当たって砕けろで」と、自慢の直球を信じて強敵に立ち向かうつもりだ。
昨年12月に結婚発表 「1軍にいないと恥ずかしい」
最愛の人との〝再会〟が、大きなモチベーションになっている。現在は練習に集中するため、昨年12月に結婚を発表したばかりの愛妻は実家に帰省中。キャンプ終盤に、沖縄まで応援に駆けつける予定だ。「後半に来る。だから、僕がしっかりいないとダメ。1軍にいないと恥ずかしいですし、立場がない。後半、1軍で会えるように頑張ります」と力を込めた。
今年は投球の感覚がめちゃくちゃいい
昨年の春季キャンプも1軍スタートだったが、左肩痛の影響もあり、序盤の実戦で制球難を露呈。第1クール終了後に2軍行きを命じられた。同じ轍は踏むまいと、今年はすでに本格的なブルペン投球をこなし、状態も万全に仕上げてきた。「毎年、キャンプのスタートをけがだったり、変なことで抜けることが多い。今年は勝負の年になるので、そういうのはなしにしたい。(投球の)感覚はキャッチボールしていても、ブルペンで投げていてもめちゃくちゃいい」と手応え十分だ。
「来年があるという気持ちはもうない」
今年が高卒7年目。ここまで、首脳陣の期待に応える活躍は見せられなかった。昨年までと同様の結果なら、来年はチームにいられないと覚悟している。「ヤバイです。来年があるだろう、という気持ちはもうないので、本当に今年ですね。何が何でもしがみついて、先輩のいいところを盗んだりして、チームを引っ張れるようなピッチャーになりたい。遅いんですけど、ちょっとずつ自覚も出てきた。中途半端な結果を求めず、しっかり自分が満足いくようにやりたい」。2月3日の初登板は、今季を占う大事な一戦。清宮だろうが、野村、万波だろうが蹴散らして、開幕1軍へと突き進む。