ルーキーコンビが先乗り自主トレ合流 進藤「捕手の方とたくさん話を」 宮崎「積極的に吸収したい」
1軍キャンプ地の沖縄・名護へ
突き上げる若い力が、チームに新風を吹き込む。日本ハムのドラフト2位・進藤勇也捕手(21)と同3位・宮崎一樹外野手(22)が28日、1軍キャンプ地の沖縄・名護で開催中の先乗り合同自主トレに合流した。先輩選手らと共に汗を流したルーキーコンビは、いち早くチームに溶け込もうと奮闘している。
2人が円陣の声出しを担当
〝つかみ〟はOKだ。全体で行われるウォーミングアップ直前。2人が円陣の声出しを担当すると、どっと笑い声が上がった。宮崎は「(あいさつは)教科書通りの感じでしたけど、誰かが『江越に似てね?』とおっしゃって、横に並びました。お互い、似てないと思ってるんですけど…」と気恥ずかしそうに、状況を説明した。
進藤は山本拓のボールを捕球
その後はチームメート共に、打撃や守備練習に取り組み、軽快な動きを披露した。進藤は早速ブルペンにも顔を出し、山本拓のボールを捕球。心地良いミットの音を響かせ「プロは違いますね。強さもありますし、一番はコントロールが良い。ほとんど逆球がなくて、基本的に構えたラインに来ます」と、1軍投手の実力を肌で感じ取った。
アマ№1捕手から助言受けた山本拓「なるほど」
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投球練習を終えた山本拓は「構えが大きくて投げやすい印象です。投げ終わりにも話をして、進藤くんからは『こういう球種が良いと思います』という話をされて、なるほどと思わされた。すごく良いコミュニケーションができました」とニッコリ。アマ№1捕手と呼ばれた男から大器の片鱗を感じ取った。
捕手は経験値が大事
春季キャンプを1軍でスタートする進藤は、先輩選手の一挙手一投足をつぶさに観察するつもりだ。この日も練習前から伏見と10分程度会話を交わし「『分からないことがあったら聞いてきて』と言われ、とても話しやすかったです。捕手というポジションは経験値がものすごく大事。いろいろな経験をされた方の話は、すごく自分のためになると思います。郡司さんもいますし、捕手の方とたくさん話をしたい」と、密着マークを誓った。
宮崎「打球の質を見るだけでも勉強になる」
わずかな時間でも、1軍クラスの壁の厚さを感じ取った。緊張の1日を過ごした宮崎は「進藤とも話をしましたが、先輩たちのバッティング練習を見ていると、打球の質がすごく良い。自分なんかまだまだですね。見るだけでも勉強にもなりますし、直接聞いたりして積極的に吸収したい」。即戦力の呼び声高いルーキーたちは、謙虚な姿勢でプロの階段を上っていく。