《こぼれ球》からかい上手の高木駿
『デジっちが行く!』で撮影担当
29日朝、DAZNで配信されているサッカー番組『やべっちスタジアム』で毎年恒例となっている『デジっちが行く!』の北海道コンサドーレ札幌回が放送された。今回の撮影を担当したのはGK高木駿(34)とDF岡村大八(26)の2人で、練習後に彼らがカメラ片手に選手たちの話を聞いているシーンを見かけたりしていた。
オンエア数日前の練習後、高木に今回の出来映えを尋ねると「正直あんまりやれていなくて、ちょっと消化不良なところがあったんですけど」という答えが返ってきた。かつて在籍した大分でも撮影を担当したことがあり「大分時代はだいぶ張り切っていた」とのことで、その時に比べると本人としては手応えを感じられなかったよう(※ちなみにその模様はYouTubeで公式動画として現在も公開されており、30歳当時の高木の奮闘ぶりを見られます)。ネタバレを防ぐため内容には触れないが、個人的には随所に後輩選手たちとの仲の良さ、チームの雰囲気の良さを感じられた。
今回の放送には含まれなかったが、20日のFCセリオーレ戦後にFW大森真吾(22)への取材を行っていた際、高木がカメラ片手に輪の中に入ってくる出来事があった。その試合で大森はハットトリックを決めたが、社会人チーム相手もあって言葉のトーンは決して高くはなかった。だが、高木から「1点決めるのは大事だと思います」と声をかけられると、大森の表情がパッと明るくなり、先輩からのお褒めの言葉にとても喜んでいる様子を見せていた。一回り下の後輩との微笑ましいやりとりについて「去年(の移籍当初)若手と寮に住んでいたので。上から2番目の歳になりましたけど、うまくコミュニケーションを取って盛り上げられればいいなと思います」と、若手との架け橋となってチームの一体感を強固にしようとする意思を感じさせる。
練習や試合の中では厳しい表情で熱いプレーを見せてサポーターの心を振るわせるが、ほかの場面ではいつも柔和な笑顔を見せ和ませている。ある日は今季から練習終了時の手締めを行っているMF小林祐希(31)の頭を撫で、その光景を見た周囲を笑顔にするなど、愛あるイジリでチームの雰囲気を明るくさせる術に長ける〝からかい上手の高木駿〟が、今季こそ念願のタイトル獲得シーンを見せてくれるはずだ。