細川凌平 キャンプに8つのグラブ持参 1軍完走へ「落ちるうんぬん考えている時点でレギュラーなんか獲れへん」
先乗り合同自主トレに参加 プロ4年目の目標はレギュラー奪取
日本ハムの細川凌平内野手(21)が29日、1軍キャンプ地の沖縄・名護で行われている先乗り合同自主トレに参加し、軽快な動きを披露した。昨季、投手と捕手を除く7ポジションを経験したユーティリティープレーヤーは、春季キャンプへ向けて8つのグラブを持参。ポジション奪取へ、ふつふつと内なる闘志を燃やしている。
南国の地で充実の日々 「自身を持って、毎日ワクワクした状態で」
真っ黒に日焼けした顔は、精悍(せいかん)さを増した。きびきびとした動きは、広いフィールドの中でひときわ目を引く。
細川は「自分の最高のイメージを持ちながら。そういうメンタルでやっています。自信を持って、毎日ワクワクした状態でグラウンドに出て行きたいと思っています」と充実ぶりを口にした。
伊江島から好調を維持 松本剛ら先輩から多くを学ぶ
戦うための土台は整った。年明けから、松本剛らと行った伊江島での合同自主トレでは「強制されることもなく、本当にやりたいことができる環境でした。(松本)剛さん、野村さん、郡さん、ピンさん(石井)。4人の先輩たちから学ぶこともたくさんあって、総合的に良い自主トレになりました」と満足いく時間を過ごした。
肉体改造にも着手 スピードを維持しながら筋力アップ
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肉体強化にも重点を置き、昨年のシーズン終了後から体重は約3キロアップ。「理想通り、イメージ通りにできました。自分の中で動けるか、動けないか。このスピードを失ったら意味がないので」と、体脂肪率9%と1桁台をキープしたまま、筋力アップに成功した。
昨季はキャリアハイの60試合出場 7ポジションを経験
内外野をこなせる器用さを武器に、昨季は自己最多の60試合に出場。持ち前の俊足にユーティリティー性を加え、活躍の場を大きく広げた。今季も首脳陣の期待に応えるための備えは万全だ。
「去年7ポジションをやらせてもらって、たくさんの経験させてもらえた。内野も外野も全部のポジションの準備をしてきました。サブも大事な役割だと身に染みて感じましたが、どこかのポジションでレギュラーを獲りたい気持ちがあります」と意気込みを口にした。
今季に懸ける思いを物語る大量の〝相棒〟
沖縄にはファーストミットに加えて内野用4つ、外野用3つと合計8個のグラブを持参。激しいレギュラー争いを制するための決意とともに、大量の〝相棒〟たちを持ち込んだ。
「去年使っていた試合用が一番使いやすいけど、練習では、次に試合で使えるように育てています。毎日、グラブが違うかもしれませんね(笑)」
間近に迫る勝負の春季キャンプ 忘れられない昨季の悔しさ
昨年は春季キャンプを1軍でスタートしながら、開幕前に2軍落ちを経験。味わった悔しさを忘れることなく、アグレッシブに勝負を挑む。
「落ちるうんぬん考えている時点でレギュラーなんか獲れへん。プロに入ってからの取り組みに、大いに自信を持っている。自分の実力をぶつけて、どうなるかですよ」。4年目を迎えた成長株は、熱い意思を言葉に乗せた。