【一問一答】ドミニカ出身のレイエス&ザバラ 日本の印象は? 和食は大丈夫?
日本ハムの新外国人、フランミル・レイエス外野手(28)と、アニュラス・ザバラ投手(27)が30日、1軍キャンプ地の沖縄・名護で入団会見に臨んだ。ドミニカ出身の2人は会見後も仲良く揃って取材対応。入団に至った経緯を説明し、関心を抱く日本の食や文化についても触れた。一問一答は以下の通り。
―レイエスへ、日本に来ることになり、アドバイスを受けた選手は
「まず、日本人選手との最初のコンタクトは牧田投手や、鈴木誠也選手。その2人から日本人がどんな性格だとか、日本人が大切にしている秩序について、いろんなことを教わりました。あとは日本球界を知っている人から、日本で結果を残すには野球以前に球場の外での振る舞いが大切であると教えてもらいました。野球については自分の本職でもあるので、集中する、思い切りやる。チャンスは常に誰の前にも広がっていると。そういうふうに言われたので、自分はそういう環境の中でベストを尽くしていこうと思います」
―日本の印象、北海道の印象は。食べ物や文化など
(レイエス)「まずは食事が楽しみ。ついに本物のすしが食べられる。日本に来て、全体的に美しく、道とかもきれいだなと。自分の国と比べて安全であるということが実感できた」
(ザバラ)「初めて日本に来たので、すごく楽しみな気持ちであふれている。僕も食事の面が楽しみ。まだホテルの食事なので、いろいろな物を食べたわけではないが、すでに食べた物はおいしいと感じた。これから何が食べられるか楽しみ。あとは道を歩いていても、きれいですし、安心できて、自分の生活を脅かすものがないのがいいと思います」
―挑戦したいすしネタ、食べたことのあるすしは
(レイエス)「アメリカ、サンディエゴにいた時に、マチャドとエリック・ホスマンという選手がいて、彼らと毎週火曜日は『日本食の日』と決めていた。その時にすしだけではなく、焼き魚とスープの組み合わせを食べることがあって、それが今でも忘れられない。そこですしも食べたが、生ではなく、焼いた魚のすしだった。ただ、ドミニカで魚を食べるとなると、だいたい焼き魚。ただ、日本は生でも魚を食べるということなので、これから生の魚を試してみたいと思います」
―今後は毎週火曜日に何を食べるか
(レイエス)「ヤキニク」
―ザバラは日本で何を食べたか
(ザバラ)「今はまだ入国して時間がたっていないので、たくさんは食べていない。今までに焼いたエビを食べました。それくらいですね。海鮮料理だと。これからたくさん食べたいです」
―挑戦したいものは
(ザバラ)「全部です」
(レイエス)「ヤキニク」
―2人はひげが似ている。揃えたのか
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(レイエス)「実はドミニカのウインターリーグで同じチームだった。その時、彼にパクられました」
―髪形、眉毛のそり込みはどんな意味があるか
(レイエス)「ドミニカでは若者がよく眉毛にそり込みを入れることがある。それがまず、きっかけの一つ。あと、自分はカリフォルニアに拠点があったマイナーリーグのチームに所属していたが、そのチームのロゴが怒っている人の顔のロゴだったんですね。自分もそうすればちょっと似ているかなと思ってやってみた(笑)。そうしたら似ているねと言われました」
(ザバラ)「自分の髪形は好みです。自分では好きですし、はやっている。一部の人の間では流行しているので、自分もこういう髪形にしています」
―髪形の呼び方があるのか
(レイエス)「(ザバラの髪形を指し)ニワトリヘッドです(笑)」
―それぞれニックネームはあるか
(レイエス)「モーレとドミニカで言われていました。これはマーベルコミックスの映画に『ファンタスティック4』という映画があるのですが、4人の主人公の中に岩の人間というか、そういうキャラクターが出てくるんですね。その人の名前がスペイン語訳でモレ(モーレ)というので」
(ザバラ)「僕はランサ・ジャムですね。火を投げる、という意味なんですけど。やっぱり自分のストレートが力強く速いということで、自分が投げ終わった時にベンチで待っているチームメートから『火を投げている』みたいなことを言われて。そういう意味を込めてランサ・ジャムとつけました」
―ファンにどう呼ばれたい
(レイエス)「新しい呼び方がほしいです」
(ザバラ)「僕に関してはランサ・ジャムと言ってください。そうやって言われると、やっぱり自分で自信が持てますし、勇気づけられるので、ぜひお願いします」
―レイエスはウインターリーグで好調だったが、体の仕上がりは
「言葉で言い表しきれないぐらい状態がいいです。補足して言いたいのは、2023年シーズンの過ごし方が、今に生きていると思います。神様に感謝です。最初、ロイヤルズから活躍の場をいただいて。いろいろ頑張って試行錯誤したのですが、なかなか思い通りにいかずに。その後もいろんな場所に拠点を変えながら、転々として、非常に苦労したシーズンになりました。でも、その中で35ポンド(約16キロ)痩せることができた。体を絞れたということも、コンディションがいい要因の一つですし、本当に頑張ったかいがあります」
―ファイターズを選んだ理由は
(レイエス)「知人にランディ・スミスという人がいるんですが、その人からいろいろ話を聞いて。日本という国はどういうところなんだろうと、好奇心を持ちました。アメリカからは5球団ほど、オファーがあったんですが、全てマイナー契約だったり、招待選手だったり、そういうタイプの契約だったんです。そういう中で、メジャーに行く、ということにあえてこだわらず、冷静に見て。世界って、いろんなところに広がっていますし。自分もこれから7、8年は、現役で元気に力強くできると思う。そのキャリアをどこで過ごすか、ということを考えて、ファイターズがいいんじゃないかなと、考えました」
(ザバラ)「2022年までさかのぼるんですけど、当時はマーリンズにいました。そのシーズンが自分の納得できる、結果を残せる時間ではなくて。その後、マーリンズを自由契約になりました。エージェントに頑張っていただいて、契約先を探してもらったんですけど、どの球団ともご縁がなかったです。最終的にご縁があったのが、デトロイト・タイガースだったのですが。契約してくださるという知らせを受けたのが、たまたま自分の誕生日だったので、すごいうれしかったんですけど。ただ、やはり23年もメジャーとは、なかなかご縁がないと。最終的に24年もデトロイトのままいくか、となったのですが、ファイターズからオファーが来まして。いろいろ考えた結果、ファイターズで活躍したいとなりました」