北山亘基 掲げるテーマは「姿勢、呼吸、集中」 頭脳派右腕が開幕ローテ入り狙う
大卒3年目右腕 充実の時を経てキャンプインへ
日本ハムの北山亘基投手(24)が、2月1日から沖縄・名護で始まる春季キャンプへ向けて充実の時間を過ごしている。先発ローテーションの一角を狙う右腕は、このオフ3つのテーマを掲げて、さまざまな練習メニューに取り組んできた。
〝教授〟の愛称で親しまれる頭脳派は、豊富な知識を背景に理想の投球フォームを追求する。
圧巻のブルペン投球 捕手の郡司も絶賛
先乗り合同自主トレ最終日の30日、北山はブルペンで快速球を披露した。迫力満点のストレートは、投球を受けた郡司が「激伸び! ミットが破けそう」と声を上げるほど威力抜群。希少なパワー系投手が、間もなく始まるチーム内競争を過熱させる。
手応え十分のオフを過ごし成長
オフシーズンの過ごし方に、大きな手応えを得ている。北山は「課題を持ってやってきて、今も大事に継続しています。『姿勢、呼吸、集中』。その3つをしっかり自分の中に落とし込んで、いつ、いかなる時にもその3点を安定させて、ピッチングや動きにつなげたい」と力を込めた。
〝教授〟が丁寧に解説 3テーマの意図とは
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どれか1つが欠けるだけで、ベストパフォーマンスは成り立たない。北山は取り組みの意図を「姿勢って、勢いのある姿と書く。見るからに良いボールを投げそうな姿や雰囲気は呼吸ありきで、良い姿勢を保つには正しい呼吸が大前提になる。また、気が散っているのもダメ。集中を含めて全部がうまく合ってこそ、心身ともにベストな状態。3つ全てがつながっています」と力説した。
全ては投球、野球のため やり投げやハードルも実施
3つのテーマを体現するため、練習法にも工夫を凝らす。やり投げやハードルなど他競技の種目をメニューに組み込み、独特のトレーニングを実行している。
「テーマに沿っていろいろな種目をやっていますが、全部がつながっているので、自分の中では複雑な取り組みではありません。結局、どの競技も、やるのは人間。できる動作は限られる。究極を言えば、歩く座るも野球に通ずる。そこまで深掘りしながら、シンプルにやっていきたいと思っています」
いよいよ本格化の先発争い 「ワクワクしながらやっていきたい」
理論に裏打ちされた過程をたどり、マウンドでは結果を残す。先発の枠を勝ち取るため、春季キャンプでの躍動を誓う。「自分をしっかりアピールした上で、枠に入れるよう頑張りたい。(開幕ローテは)その瞬間を迎えるまで分からない。ワクワクしながらやっていきたい」。感覚を研ぎ澄まし、限られた椅子を奪いにいく。