《新コーチに聞く》~谷内亮太内野守備走塁コーチ【2024ファイターズ新コーチインタビュー】
道新スポーツデジタルでは、日本ハムの沖縄春季キャンプに合わせて「新コーチに聞く」を不定期連載する。2024年に就任したコーチングスタッフを紹介。大切にしている言葉や信念、影響を受けた指導者、キャンプ中の失敗談、オススメの息抜きなど、いくつかのテーマに沿って答えてもらった。第2回は23年まで5シーズン、ファイターズでプレーした谷内亮太内野守備走塁コーチ(33)が登場する。
「やりがいを感じるところと、難しいなと感じているところと、選手時代にはなかった感情です。選手の時は自分のプレーに対して責任があった。今は人にやってもらうことでしか結果が出ない。どうやったら良い方向に導いていけるか試行錯誤だと思います。選手に気持ち良くやらせても、それがいい結果につながるかは分からない。責任が重たい仕事だとは分かっている。常に選手、チームのことを考えながら仕事をしたいと思います」
「勝手に育ってくれたらいいんですけどね(笑)。立ち振る舞いがチームの中心だという選手を、育てたいという言い方はあまり好きじゃないですけど…僕が関わっている選手には日常を含めてチームを引っ張っていけるような選手になってほしいです。いろんなことに説得力があって、そいつがやったらそうなんだなと納得してもらえるような選手になってほしいです。野村(佑希)しかり、今年だったら万波(中正)とか。やっていることが正解だと言えるような選手が多くなったらいいなと思います」
「目立たない。コーチとして目立たないけれど、選手が生き生きできるようにしたいです」
「選手の気持ちを無視しない。自分の理想だけで事を進めない。選手をしっかり見る。コーチの理想だけで物事を進めない」
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「ヤクルト時代にお世話になった土橋(勝征)さん、三木(肇)さんです。土橋さんは1年目の2軍の内野守備コーチ。当時はどんだけ練習するんだよと思っていました。今考えると、ああやって数をこなしたことが11年やったことにつながったと感じている。試合後は、ほぼ特守。それがあったから今があります。三木さんは2年目に2軍内野守備走塁コーチで来られて、そこから1軍のヘッドになったりされた。三木さんは個人ミーティングとか、話も聞いてくれた。それも踏まえて、こうなったらいいんじゃないかと言ってくれる。そういう落とし込み方は僕もしていきたいと思います。結構、会話した覚えはあります。僕がヤクルトの時は、1、2軍行ったり来たりの選手だった。どういう選手を目指していくか、いろいろ話をしてもらいました」
「謙虚に生きる。1年目か2年目に土橋さんに『どんなことがあっても、謙虚に堅実にやりなさい』と言われた。本当そうだなと思って、毎日生きています。土橋さんはあまりしゃべらないです。心を開いたら話してくれますけど、面白い方ですよ。重みがある言葉ですよね」
「基本的にキャンプの荷出しがうまくならない。荷物が多くなっちゃう。保険で、これが使えなくなったら、これ使うかもと持ってきちゃう。保険をかけちゃうんですよね…。物が増えちゃう。今年も選手じゃないかというくらい荷物を出しちゃいました(笑)。旅行の時も、最初は小さい鞄で行こうとしても、パンパンになるか、デカくなっているか…。練習メニューを考える時も、もうちょっと楽に考えればいいんだろうけれど、前日にこれやってあれやってと、これができなくてもある程度できると保険をかけています」
「読書。何を読んでいるかは内緒です。コイツこの本、丸パクリじゃんとなっても嫌なので(笑)。企業秘密です。コーチングにつながる本を読んでいます。自分の知識になるような。本を読むことで自分が思っていることを言語化、こういう言い方ができるのかとなる。本を読まないと、人と話した時にその人に伝わるような言葉が出てこない。勉強がてらです」
「妻に丸投げ(笑)。やっぱり、常にいる人が一番見ているので。あちらの方の意見優先で。娘が2人いるんですけど、4歳と3歳。僕は上の子に甘くなる。何でなんですかね。もうちょっと年数たったら分かるんですかね。奥さんの意見が一番。あと、やりたいことをやらせてあげるようにしたいです。習い事もちょくちょくやっていますけど、今は自分たちがやってほしいことをやっているので、始める、やめるの選択も、自分で責任を持ってできるように育ってほしいなと思います」
「長くファイターズを応援し続けてください。僕たちも長く勝てるようなチームをつくりたいと思っている。ファンの人たちにも良い思いをしていただくために頑張るので、どんなことがあっても応援し続けてほしいです」