ファイターズ
2024/03/05 16:00

《新コーチに聞く》~浦野博司2軍投手コーチ【2024ファイターズ新コーチインタビュー】

 道新スポーツデジタルでは、「新コーチに聞く」を不定期連載する。2024年に就任した日本ハムのコーチングスタッフを紹介。大切にしている言葉や信念、影響を受けた指導者、キャンプでの失敗談、オススメの息抜きなど、いくつかのテーマに沿って答えてもらった。第6回は、2020年限りで現役を引退し、昨季までチームスタッフを務めていた浦野博司2軍投手コーチ(34)が登場する。


「全てが新鮮ですね。毎日が勉強です。初めてのことばかりなので、分からないこともありますけど、いろいろ勉強しながら、楽しくやっています。選手時代とは全然、違いますね。打撃投手として3年間、裏方もやらせてもらいましたけど、どちらかというと野手のサポートが多かったので、ピッチャーとはなかなか接点がなかった。なので、しっかりと選手と向き合って、選手のことを見ながら、コミュニケーションを取ってやらないといけないなと思っています。もともと、コミュニケーションを取るのは得意な方ではないんですよ。現役の時も、近寄りづらい雰囲気があるとよく言われていた。人見知りだし。ただ、やっぱりたくさんコミュニケーションを取って、何を考えているのかを聞いて、選手に寄り添いながらやらないとダメなので、まだまだだとは思いますけど、僕の中では意識的にコミュニケーションを取るようにしています」


「あんまり、コーチだから選手を育てたい、というふうには思っていないんです。選手自身が、どんどん成長していくもので、僕も選手に成長させてもらう。一緒になって頑張っていけたらいいなと思うので。コーチはもちろん重要だと思うんですけど、素晴らしい能力がある選手ばかりなので、自分で考えて探究心を持ってやってくれると思う。良い選手はそういう選手。自分のことを知り、相手のことを知り、日々勉強する。そんな選手が一流だと思う。ただ、18、19歳の頃、自分にそれができていたかと考えると、もちろんできていなかった。考えることができなかった。あの頃は、ただがむしゃらに、強いボールを投げたいとか、試合に勝ちたいとか、単純なことばかり考えていた。その中で自分なりにどうしたら抑えられるか考えてやっていた。今の若い投手には、身近に素晴らしい投手がいるので、そういう選手にいろいろ聞いたりしていってほしいなとは思いますね。コーチに聞くより、選手同士の方がいいこともあるので」


「今まで通りと言ったら変ですけど、コーチになったからといって、自分を変える必要はないのかなと思っています。自分は自分のままで、いいのかなとは思うので。もちろん、僕は現役の時に素晴らしいコーチに巡り会えた。その方たちのおかげで野球をやれたので、素晴らしいんですけど、でも自分は自分でしかないですし、変にコーチだから気負うとかもなく、僕のままでいいのかなと思っています。選手から、『浦野、ちょっとダメですよ』と言われたら、変えなきゃいけないですけどね(笑)」


「高圧的なコーチにはなりたくないですね。僕は、コーチに言われてグラウンドで練習するのがあんまり好きじゃなかったんですよ(笑)。コーチがいないところでやりたいタイプだった。放置するわけではないんですけど、 自分で考えてやってほしいので、口うるさい感じにはなりたくない。しっかり、真剣な話をしないといけない時はあるんですけど、そんなにかしこまったようにしない。メリハリをしっかりつけたいなと思っています」

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