札幌FW菅大輝 プロ8年目で中堅の自覚 目標のタイトル奪取へ「自分から何か発信することが大事」
【コンサドーレ沖縄キャンプ】
■2月1日、沖縄県・金武町陸上競技場
北海道コンサドーレ札幌は1日、2部練習を実施。午前はパス練習やピッチ半面を使った3対2や3対3などの少人数での攻撃練習などを、午後はポゼッション練習や11対11などを行った。札幌一筋プロ8年目のFW菅大輝(25)。後輩選手も増えチーム内の立ち位置が変わりつつあるアカデミー育ちの道産子アタッカーが、今年こそ札幌にタイトルをもたらすべく奮闘する。
毎日、全トレーニングメニューを消化
菅のタフネスぶりは今年も健在だ。沖縄キャンプは17日目を迎え選手たちの疲労も色濃くなりつつある。コンディション面を考慮し別メニュー調整する選手もいる中、毎日全体練習に元気な姿を見せ、全トレーニングメニューを消化している。「順調に上がってきている感じです」。いよいよ今月下旬に迫ったJリーグ開幕に合わせ調子が上がってきた。
12人の選手が入れ替わる
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札幌はこのオフシーズンに移籍や引退などで12人の選手がチームを去った。一方、新加入やレンタル先からの復帰で新たに12人が加わった。近年では珍しく出入りの激しいオフとなり、チームの再構築を課せられるシーズンインとなったが、「結構いい感じに連係が取れていて、1人1人(札幌のサッカー像を)共有できていると思います」と語るなど、自身のコンディション同様、チーム全体のミシャサッカー浸透度にも手応えを感じている。
左サイドに長谷川、岡田、原が新加入
菅が起用されることが多い左ウイングバックや左CBのポジションには、新戦力としてMF長谷川竜也(29)、DF岡田大和(22)、MF原康介(18)が加入。DF中村桐耶(23)やMF田中宏武(24)などの既存勢力と左サイドの2枠を争う格好となるが「1日1日の練習でしっかりやって、トレーニングマッチで結果を残せれば」と、自分のやるべきことに集中し定位置をしっかりつかみ取る構えだ。
弟キャラ健在も先輩の自覚芽生え
今年でプロ8年目、チーム内外で〝菅ちゃん〟の愛称がすっかり定着した。9月で26歳、中堅選手の域へ入りつつある。「今のところは小林(祐希)選手だったり、鈴木武蔵選手、荒野(拓馬)選手にくっついたりしているから、何か変わったということはないけど。自分から何か発信することが大事な歳にはなっているのかなとも思います」と、弟キャラは健在だが先輩としての自覚も芽生えつつある。菅のひと皮むけた姿に期待したい。
「攻撃でも守備でもチームに貢献する」
今季の目標を「チームとして何か一つタイトルを取る」ことを掲げ、「個人としてもその目標に向けて、攻撃でも守備でもチームに貢献できたらと思います」と、チームのために粉骨砕身戦うことを誓う。無尽蔵のスタミナと強烈な〝菅キャノン〟を武器に、背番号4が今年も札幌の左サイドを爆走する。