新助っ人のレイエス 絞った体で未経験ポジションに挑戦「世界で一番のファーストになれるように」
キャンプ初日から精力的にトレーニング
日本ハムのフランミル・レイエス外野手(28)が1日、沖縄・名護でスタートした春季キャンプで精力的に汗を流した。フリー打撃では55スイングで逆方向に2本の柵越え。守備でも実戦経験のない一塁のポジションに就き、必死にボールを追いかけた。メジャー通算108本塁打を誇る大砲は、新天地で早くも存在感を発揮している。
早くも〝優等生ぶり〟を披露 「他のみんながやってるんだったら」
決意は行動に表れる。外国人選手はチーム全体の練習から離れ、別メニューで調整するケースも多く見られる。だが、レイエスは違う。キャンプ初日からポール間走など、ランニングメニューも積極的にこなす勤勉な姿を披露した。
「練習中に『君はやらなくていいよ』と言われるのがすごく嫌い。他のみんながやってるんだったら、俺もやりたいとなるタイプ。そうしないと、うまくならない」と涼しい顔で言ってのけた。
過去の失敗を糧に ベスト体重まで3キロ
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苦い経験から学んだことがある。メジャーでは2019年に37本塁打、21年には30本塁打と2度、大台に到達した。しかし栄光は一時的なもので「その後は油断というか、良くないマインドになって、体重が増えてコンディションが落ちてしまった。これは良くないと思って、しっかり体をつくり直した」と自省した。
昨季は年間を通して16キロの減量に成功。現在は約121キロで、ベスト体重まで残り3キロ程度だと説明した。
パワフルな打撃は最大のストロングポイント
この日は強風の影響もあり、柵越えの本数は控えめだった。それでも「最長で487フィート(約148メートル)飛ばしたことがあるよ。きょうも結構、強く打ったつもりだけど、風に押し戻されたね」と飛距離への自信をのぞかせた。チーム待望の長距離砲は、徐々にギアを上げていくつもりだ。
向上心の塊 守備練習にも積極参加
外野手登録でありながら、キャッチボールからファーストミットを着用。守備練習でも一塁の位置に就き、巨体を揺らした。
「実戦でファーストをやったことはないけど、世界で一番のファーストになれるように練習したいね」。向上心あふれる助っ人に、活躍の予感が漂う。