冬季スポーツ
2024/02/03 19:25

【TVh杯ジャンプ】葛西紀明が逆転で通算7度目の優勝 50代では初  

表彰台で優勝トロフィーを掲げる葛西紀明=撮影・宮永春希

■TVh杯ジャンプ(2月3日、札幌・大倉山ジャンプ競技場)

ガッツポーズで「やった!」

 ノルディックスキーのTVh杯ジャンプ大会は3日、札幌・大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)で行われ、51歳の葛西紀明(土屋ホーム)が125メートル、130.5メートルの合計224.4点で優勝した。女子は岩佐明香(大林組)が124.5メートル、140メートルの合計216.4点で制した。

 葛西は2回目を飛んだ後、残る3人の結果を待った。いずれも記録は伸びず、電光掲示板の順位表の一番上に最後まで自分の名前があるのを確認した。50代になって初めての優勝に「やった!」とガッツポーズし、「狙っていたのでうれしい」と喜びを爆発させた。

1本目は4位

 1回目は全体の最後に飛んで「緊張した。ちょっと失敗した」と4位。迎えた2回目。他の選手が伸び悩む中、全体2位となる130.5メートルの飛躍を決めて逆転優勝を果たした。

初優勝は1990年の第1回大会少年の部

 TVh杯は1990年の第1回大会で少年の部を初制覇し、成年の部も含めて今回が7度目の優勝だ。「ジャンプが大好き。応援してくれる人の期待に応えるためにも頑張りたい」と改めて意欲を見せる。

2月17、18日はW杯に出場

 日本代表として出場する17、18日のワールドカップ(W杯)札幌大会では、自身が持つW杯ジャンプ個人最多出場のギネス記録569試合の更新に期待がかかる。あくまで「通過点」と捉え、世界の舞台で戦う日を待ちわびる。

葛西の2本目の飛躍

 

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