札幌の18歳ルーキーMF原康介が〝プロデビュー〟 J2長崎との練習試合に主力組で出場
【コンサドーレ沖縄キャンプ】
■2月3日、沖縄・読谷村陸上競技場
▽練習試合(30分×4) 北海道コンサドーレ札幌1-2V・ファーレン長崎(0-0、0-1、0-1、1-0)
【札幌の得点者】大森
2本目まで左サイドでアピール
北海道コンサドーレ札幌は、沖縄キャンプ4度目の練習試合を行い、4本合計1-2でV・ファーレン長崎に敗れた。沖縄キャンプ参加中に電撃加入した全国高校選手権8強のMF原康介(18、名古屋高3年)が、1本目と2本目、合計60分間出場。左サイドで推進力のあるドリブルや、ゴール前への決定的なクロスなど、随所でアピールに成功した。
初めて赤黒ユニ
1月31日に札幌とのプロ契約発表後、初の対外試合となった原。初めて袖を通した赤黒のユニホームだったが、背番号「35」が入った試合用ユニホームは間に合わず、白地の臨時背番号を背負っての〝プロデビュー〟となった。
「ここからが大事。何か変えられる選手に」
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札幌加入決定後、高校や中学の指導者らからたくさんの祝福メッセージが届いた。チーム最年少の18歳は「ここで終わりじゃないんで。ここからがすごい大事だと思ってるので、そこの気持ちはでかいです。ボールを持ったら何か変えられる選手になりたい。そこを期待されるような選手になっていきたい」。これから始まる、険しく、厳しいプロの荒波に勢いよく飛び出していく。
川崎、町田戦はサブ組で出場
原は札幌との契約前だった1月24日川崎、同28日の町田との練習試合にサブ組で出場していたが、味方はユースや練習生が大半だった。主力組として出場した長崎戦では、屈強な外国籍選手ともマッチアップ。相手の早く厳しい寄せにボールを失うシーンもあった。
「判断スピードをもっと早く」
「あんまり、できた点はなかったんですけど、チャレンジはできた。ポジショニングでは、オフ(ザボール)の部分をもっと。いる位置だったり、守備の場所も考えてやらないといけない。予測がやっぱ一番でかい。考えるその時間、判断スピードをもっと早くしていきたい」。高校とは比べものにならないくらいのゲームレベルに一日でも早く順応するつもりだ。
将来は日本代表へ
名古屋高出身のJリーガーは2人目だが、高卒は原が初めてで、現役プロもただ1人。「直近の目標としては(公式戦)デビューすること。将来の目標としては、日本代表だったり、そういう世界に入っていけるようになりたい」。選手権では初出場にもかかわらず、破竹の快進撃で名古屋高の名を全国に知らしめた立役者の原。今度は北の大地で赤黒のユニホームを身に纏い、プロの世界でも成り上がる。