《SHINJOの信条》この調子が続いたら、ポンとレギュラーに入るかもしれない
■紅白戦 紅組2ー0白組(2月3日、タピックスタジアム名護)
ー今年の初実戦は
「きょうは2対0。点数はこういう結果になりましたけど、動きとしては良いですね。生田目くんも152キロぐらい出てましたから。石川くんが147。(最初は)スピードガンが5キロ増しぐらいになってたから消したんですよ。去年から直してって言ってるのに。やっぱ、バッターってそれが必要なんですよ。パッと見送って今何キロ?って。ガンと相談しながら打席でやるから。あした、速攻で修理してもらいます。ピッチャーも確認したいだろうし。そういうところ、ちゃんとしておかないと嫌なんですよ」
ー試合前の選手の雰囲気は
「アピールするしかないですからね。緊張しているような顔に見えましたね。それはものすごく良いこと。大チャンスなので、みんな結果を出したいでしょ。結果を出した選手はまた次のステップ、次のステップでね。入れ替えも、たぶん激しくなると思うから。きょうの有薗くんなんか『おっ!いいじゃない。じゃ、ファースト守らして』ってなったから。じゃあ次は外野行こうやって、幅を広げていく。きょうは2本打ちましたけど、またあしたからオープン戦にかけて、この調子が続いたら、ポンとレギュラーに入るかもしれない。楽しみです」
ー有薗を含めて、去年と比べてかなり成長しているか
「去年、すごかったからね。アピール度が。まだ1試合目なので分からないです。このまま続けてもらったら相当、悩む。2時間ぐらいしか寝れないから、毎日。悩み過ぎて。きのうは俺、(夜)6時半から今朝7時まで寝たからね。1日目、気合が入ってたんですよね。マジで寝られなくて…。そんだけ寝られるってめっちゃ体力ないですか? 58歳ですよ」
ー52歳です
「52でもよ。俺、夜中にトイレで起きないんですよ。今まででも1、2回しかないんですよね。夜中にトイレで起きたこと」
ー今後は選手に何を求める?
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「今は3日目。まだ分かりゃん。それはオープン戦の時に聞いて」
ー有薗に変化は
「グリップを上げましたね。ここ(高い位置)から、そのままの状態でね。自分で考えながらファームでもライナー性の打球を打つ練習をずっとしているらしいので。どれが正解かは分からないけど、結果が出たら正解ですよ」
ーいろいろなポジションを守らせたい
「それはそうでしょ。いや、そらそうよ。アレやろ(笑)」
ー入れ替えも
「結果次第ではね。きょうだけでは決まらない。最低10試合。10試合この調子が続いたらありますよ。入れ替えます。調子が悪い子もいるだろうし。結果だけじゃなくて雰囲気もね。来そうだなって選手を僕は判断できるので。その感じで入れ替えます。ホテルが変わるだけで意識は全然、変わる」
ー去年は三振が多かった。グリップを上げるとブレなくなるのか
「ちょっと(テークバックが)忙しかったよね。ボールが向こうから来るのに対して、動きは少ない方が良いですよね。早めにトップの位置をつくって待つ。シンプルな動きの方が見ていても安心感がありますよね。選手はイメージ良く見せるのも、レギュラーを獲る一つの方法だと思う。ショートゴロ、サードゴロの強い当たりとかね。きょうの水野くんもゲッツーにはなりましたけど、悪くないですよ。紙一重なので。良かったなと思います」
ー去年は石川に課題を与えて2軍落ちを命じた。一冬を越えて変化は
「きょうは147か。一番良い時は?」
ー156キロ
「それはね、もう戻らないと思う。練習で取り組んできて156を取り戻そうとして、もう何年がたちましたか? 戻らないならパッと切り替えて、ニュー石川くんをつくることが大事なので。打者の足元を動かすとかね。フォークの落ちは、僕が打席に入っても打ちづらそう。結果が良かったら1軍に入れる。まあ場所が違うだけですけどね。アピールしてもらえたら変えます」
―有薗の活躍で野村にも刺激が
「内野は全員、刺激になるんじゃない? でもグラブに当たったら捕らなあかんね。不思議ですね。飛んでくる時点で(アピールの)タイミングは持ってるんですよ。今ね、清宮くんがけがしていて、ジェイは(一塁と三塁の)入れ替わりがあるんじゃない?って。でも、その後ヒット打ったからね。打撃は良いものを持ってるけど、野球は打つだけじゃない。当たり前のプレーをね。捕ってファーストに投げて成立するものなので」
―野村を4番に置かなかった
「水谷くんが『まじか? 4番か』と。そのプレッシャーに精神が耐えられるか。俺は耐えられた。まあ、きょうは結果が出なかったですけど」
―投手への当たりは良かった
「抜けているのと抜けてないのは、その人の強運もね。ポテンヒット、ポテンヒットでも2打数2安打なら、いいアピールだし。まあ1試合目なので」
―マーフィーは
「クイックが1.21秒で投げられていた。ランナーが出ても安心して見られる。逆にクイックの方が、トップの位置がハマっていたかな。でも初日だからね。パワーカーブも何週間かたったら、ボールが指に引っかかって、いい角度も出てくると思う。ブルペンと球場のマウンドでは全然、変わってくる。そこで、どういうふうに腕が振れるか見たいですね。調整は一応、先発で競争させます。本当は全員が先発で良いんですよ。そこから中に入ったり、振り分けるのは僕たちと投手コーチがしていくから」
―金村と根本の投球は
「コントロールにバラつきがなかった。不思議と、根本くんはバラつきがないと逆に不安になる。まとまり過ぎているかな。ま、今はそういう意識でやっていると思うので。スライダーは全部、真ん中に行くもんね。右バッターのベース板から、カーンと消えていくものがなくなると困るなと。でも、ゼロに抑えればいいんです。いいところに投げても、打たれたらダメなので。6、7試合見たら気持ちも体も自分で分かってくる時期になる。そこまでは取材なしでいいですよね?(笑)」