コンサドーレ 地元で今季初勝利を挙げて降格回避【バドミントンS/Jリーグ】
■S/Jリーグ札幌大会 コンサドーレ3-0トリッキーパンダース(2月3日、北ガスアリーナ札幌46)
今季5試合目で初白星
今季初勝利で残留決めた! コンサドーレがトリッキーパンダースに完勝し、今季5試合目で初白星をつかんだ。いまだ未勝利同士の対決を制し、リーグ最下位は回避。来季の1部残留も決めた。本田大樹(25)、辻凌也(24)組が第1ダブルスで先勝して勢いづけると、シングルスの山澤直貴(25)、第2ダブルスの大越泉(31)、三浦將誓(26)組も続き、ホームゲームで3-0と相手を圧倒した。3週間後に行われる順位決定戦(東京体育館)も勝利し、一つでも順位を上げるつもりだ。
本田、辻ペアが先勝 「仕事はやれた」
完璧な試合運びだった。本田、辻ペアが最高のスタートダッシュを決め、21-18、21-18で第1ダブルスを先勝。吉田仁監督(43)も「150点。経験のある相手に勝てた」と絶賛した。本田は「チームに勢いを付ける思いでコートに入った。リラックスしてコートに入ることができた。100点満点をあげたいぐらいのプレー、勝ち方でした」と話すと、辻も「第1ダブルスとしてできる仕事はやれたと思う」と胸を張った。
山澤が法政大時代の同期に逆転勝利
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次は、その追い風を受けたシングルスの山澤だ。第1ゲームを21-17で取ったが、第2ゲームは一転してリードを許す展開となった。しかし、法政大で同級生だった相手の原口翔多(25)に譲ることはなかった。16-19から4連続得点で一時逆転し、最後も20-21からの3連続得点で試合を決めた。「攻めの姿勢が結果につながった」。観客席に向かって大きなガッツポーズを見せて、熱狂の渦に巻き込んだ。
負傷の影響で今季はシングルスがメイン
実は、山澤は2年ほど前からシングルスに出場することをやめていた。昨年9月に腰と左アキレス腱を負傷した影響で、ダブルスの練習が満足にできず、吉田監督とも話し合い、今季はシングルスをメインに戦うことになった。「チームにとって必要であれば、僕はやれる準備をしたい」と頼もしい。しっかりと役割を果たした山澤に吉田監督は「序盤から主導権を握る試合ができていた。2ゲームで勝ちきってくれた」と目を細めた。
北海道のファンが待っていた勝利
地元ファン、サポーターの声援は確実に力になった。吉田監督は「いい勝負はするんですけど、勝負所で勝てない試合が続いていた。選手たちも地元の人たちの前で勝利っていうところを年明けから考えながらやっていた。北海道のファンの人たちが待っていた勝利だと思う」と胸をなで下ろした。
23日に9位・10位決定戦
リーグ最下位になることはなく、2部降格は回避した。最後まで戦い抜く。Sブロックリーグ5位のコンサドーレは、今月23日に行われる9位・10位決定戦に回る。本田は「来年に生きるようにしていかないと。一つでも上に。勝ちにこだわっていければ」と力を込めた。来季さらなる飛躍を遂げるために、無駄な試合は一つもない。白星で今シーズンを締める。