《こぼれ球》嵐を呼んだ男
サポーターおなじみの北海道コンサドーレ札幌応援番組『コンサにアシスト!』(TVhで毎週金曜21時54分から放送中)。今回の沖縄キャンプにも番組制作担当のTディレクター(以下Tさん)が取材に訪れていたが、その身に〝残念な出来事〟が降りかかった。
北海道からの移動日だった1月22日、暑さを考慮して半袖の服を4枚持参して沖縄に降り立ったTさんを出迎えたのは雨。幸先の悪いスタートを切ったが、これはまだ序章に過ぎなかった。
取材初日となった23日は、気温12度と沖縄にしては珍しい低い温度、しかも強風が吹き荒れていた上、時折雨が降るなど非常に厳しいコンディションとなった。Tさんはチーム広報や取材陣に「札幌から雨雲を連れてきちゃいました」と苦笑いを浮かべながら合流のあいさつを行い、番組公式Xにも「取材初日からの雨。みなさんなんかすみません。変な罪悪感を感じてます」と書き綴っていた。
だが話はこれだけでは終わらなかった。翌24日には川崎との練習試合が行われたが、この日も気温はほとんど上昇しなかった上に、前日以上のもはや暴風とも言えるような悪天候に見舞われてしまう。その後もコンサドーレの練習では曇天模様が続き、Tさんは常時ウインドブレーカーを着用。取材最終日となった30日も気温こそ22度まで上昇したものの、厚い雲が太陽を覆い続けたため体感温度は決して高くはなく、結局Tさんの半袖姿を拝む機会は一度も無かった。
31日、沖縄の抜けるような青空が顔を見せ、汗ばむような陽気が戻った中、Tさんは札幌へ帰っていった。「帰る日になったらこの快晴ですよ(笑)」とLINEのメッセージを残して…。
最後に、一連の話をコラムに書くことを快諾してくださったTさんに厚く御礼申し上げます。また熊本キャンプでもお世話になります。でも次は雨雲を連れてこないでね。