【一問一答】ソフトバンクから新加入の水谷瞬 〝日本ハム1号〟で猛アピール
■紅白戦 紅組0-1白組(2月4日、タピックスタジアム名護)
ソフトバンクから昨年12月の現役ドラフトで加入した日本ハムの水谷瞬外野手(22)が4日、沖縄・名護で行われた紅白戦に白組の「5番・右翼」で先発し、移籍後初アーチを放った。二回1死で第1打席を迎え、鈴木健矢投手(26)の直球を強振。右中間へ先制ソロをマークし、新庄剛志監督(52)からハイタッチで祝福された。この日は2打数2安打1四球1盗塁と大暴れ。アピールに成功し、試合後は同学年の万波中正外野手(23)とともに特打も行った。一問一答は以下の通り。
―試合後1時間以上、特打を行っていた。新庄監督も見守る中だったが
「そうですね。日本ハムに来てから、初めてこっち(1軍)のグラウンドで練習させていただいたので、また違った緊張というか、そういうのもありました」
―同学年の万波も並んで打っていたが、意識したか
「練習なんでそんなに意識はないですけど、絶対に(報道陣に)聞かれるなと思っていました(笑)。なんとか負けないように振ろうかなと思ってました。僕がライバル意識するとか、そういうことはおこがましいので言えないんですけど、やっぱり同級生なんで切磋琢磨してやっていけたらいいなと思っているので。僕は見て学べるようにやっていきたい」
―試合では、1打席目にホームラン。感触は
「芯で打てたので、行ってくれたらいいなという気持ちで走っていました」
―新庄監督も大喜びだった。話はしたか
「それについての話はなかったんですけど、(打席に)行く前に『リラックスしていけよ』と言っていただいたので、その言葉のおかげかは分からないですけど、良かったなと思います」
―2軍スタートだが、きのうもきょうも試合に呼ばれた。この2日間、どういう思いで試合に臨んだか
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「こんなに早い時期にゲームをするのは、プロに入ってから初めてのことなので、結果うんぬんの前に今できる僕のベストパフォーマンスを出せたらいいなっていう気持ちで、その中でアピールしていけたらいいなって気持ちでやりました」
―日本ハムでの初めてのキャンプ。ここまでの感想は
「沖縄ということで、すごくいい気候です。初めてのことだらけで、やっぱりルーキーシーズンとは違った疲れが溜まってます」
―今は国頭だが、1軍昇格に向けてどうアピールしていくか
「僕の中では一から出直しだと思ってやっている。自分のやることをやっていった結果がアピールになって、呼んでいただけたらいいなと思います」
―万波はどんな存在か
「野球人としては、去年あれだけの数字を出しましたし、追っかけていかないといけない存在でもありながら、同い年で似たような境遇というのもあるので、僕の中で勝手に身近な存在だなと思っています」
―日々の練習の中で特に意識していること、実戦の中で生かされた部分は
「去年からノーステップをバッティングの中に取り入れていて、去年はパワー不足を痛感した。しっかりトレーニングして、ノーステップだけど足を上げている選手だったり、過去の自分に引けを取らないような飛距離を出していこうと、この冬、トレーニングに取り組んできた。まだまだ通過点ではありますが、一つ形になったところかなと思います」
―オフのトレーニングはどんなものだったか
「下半身は多めに取り組みました。瞬発系のトレーニングも新たにやりました」
―ノーステップだと下半身の力が必要か
「そうですね。僕はそれを去年、ノーステップに変えてから痛感しました」
―スクワットの重量はどう変わったか
「去年以前は、スクワットは100キロぐらいしかやらなかったんですけど、この冬はセット数も結構組んでの180、190キロっていうところまでやりました」
―それもあって、ノーステップでも飛距離が出るようになった
「そうですね、まあ僕の中で冬にやっているときは、冬の中でどうだっていうのは分からないものだと思ってやっていて。この春先、去年の秋と比べてどうだっていうのが分かるなと思ってやっていての、実際こういう結果だったので、まあ、合格なのかなと思います」
―現役ドラフトでは中日に移籍した細川が活躍。同様にレギュラーを獲りたいか
「そうですね、やっぱり野球人であるならそこを目標にしていかないといけないと思いますし、細川さんもそうですけど、ホークスからだと大竹さんがあれだけの活躍をされているので、2年連続、僕の中では大竹さんに続けたらいいかなと。ある意味、僕の中で大竹さんのあとなので、いろんな意味でプレッシャーになっている部分もあるので、僕が何とか続けて、来年の現役ドラフトの子にプレッシャーをかけられたら良いなと思います(笑)」
―万波からホームランについて言われたことは
「ナイスバッティングとは言われました」
―練習中の会話は
「雑談ですよ。野球のことは別に。バット何グラムなん? って聞いたぐらいで、それ以外は何もしゃべっていないです」
―田中正義もソフトバンクから来た。いいイメージあるか
「でも、正義さんはもともとがドラフト1位ですし、スタート段階で自分よりはいいものを持っているというか、ポテンシャルというか、そういうのがあるので、あんまりそこは考えていないですね。自分は自分。下から行こうかなと思っています」