ファイターズ
2024/02/05 20:15

《ハム番24時》2月5日

 ほほ笑ましい光景だった。キャンプ休日を利用して児童養護施設を訪問した田宮、奈良間、根本、細川の4選手は、それぞれ個性を生かした方法で、子どもたちとの距離を縮めていた。

 捕手の田宮は、自慢の強肩とキャッチング能力を生かし、ドッジボールを担当。女の子たちから四方を囲まれ、総攻撃を受けるも、華麗な身のこなしと捕球で〝アウト〟を回避し、盛り上げた。

 奈良間は、本業で勝負だ。グローブをはめ、少年たちとキャッチボールを行うと、最後は飛球の捕り方まで伝授。普段の練習中と同様に元気いっぱい、大きな声を出し、子どもたちを笑顔にしていた。

 道産子左腕・根本は、施設に左投げ用のグローブがなく、右投げで少年たちとキャッチボール。「捕るのが一苦労でした」と苦戦しながらも、得意のスライダーを教えるなど、終始楽しそうに交流を深めた。強烈な直球を投げる少年にも出会い「スライダーとフォークを教えました。いいスライダーを投げていました。球がすごすぎて、びびりました。めっちゃ速かったです。球の勢いは自分以上にあると思う(笑)。自分ももっと頑張ろうと思いました。本当にプロ野球選手になりそう」と将来の再会を楽しみにした。

 そして、持ち前の優しさをいかんなく発揮したのが細川だ。最初はバスケットボールを担当。途中からは、1人でいた緊張気味の小さな女の子に声をかけ、積極的に遊び始めた。抱っこしたまま走り回るなど、あの手この手で少女の心の扉を開き、最後は抱きつかれたままサイン会に参加することになるほど懐かれていた。

 子どもたちはもちろん、楽しそうだった。一方で、4選手も少年のような笑顔で楽しんでいたのが印象的だった。

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