新加入選手が積極的にミシャサッカーを学ぼうとトライしている《河合CRC竜の眼》
前回のコラムで紹介させていただいたコンサドーレのカーリングチームとバドミントンチームが、先日札幌で行われたそれぞれの試合ですばらしい戦いぶりを見せてくれた。
バドミントンチームはトップリーグ残留決定
バドミントンチームは3日に行われたS/Jリーグ札幌大会でトリッキーパンダースを3-0で下して今季初勝利を飾った。この勝利でトップリーグ残留が決定し、非常にうれしく思っている。私も現地で観戦したが、会場の雰囲気が本当にすごかった。昨年に続いて今年も多くのファン・サポーターが駆けつけて応援してくれたことが選手の後押しになって、選手たちも普段以上の力が出せたのではないだろうか。
カーリングチームは日本選手権優勝
そしてカーリングチームは4日の日本選手権決勝でSC軽井沢クラブに8-3で勝利し、3年ぶり4回目の優勝を達成した。正直なところ王座に返り咲くにはまだ時間がかかるかなと思っていたが、敦賀信人コーチの加入がチームにとっては本当に大きかったし、阿部晋也・清水徹郎のベテラン勢の安定感と、大内遥斗・敦賀爽太の若手コンビの成長が見事に融合し、最高の結果をつかみ取ってくれた。2022年の北京五輪出場が叶わず、メンバーを再編成したカーリングチーム。ほぼゼロからの再スタートを切り、阿部と清水の2人で合宿を行う時期もあっただけに、よくぞ結果を出してくれたと感謝の気持ちでいっぱいだ。
荒野からLINE報告
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1月16日から始まった北海道コンサドーレ札幌の沖縄キャンプも終盤戦を迎えている。MF荒野拓馬からのLINE報告では、別メニュー調整を行っている選手が多い一方で、新加入選手が積極的にミシャサッカーを学ぼうとトライしていると情報をもらっている。私も映像で練習試合の模様を見たが、新加入選手の中で目を見張る活躍をしていると思わせてくれているのがMF田中克幸とMF長谷川竜也だ。
田中克はリズムをつくることができる選手
田中克はこれまでの札幌にはいなかったゲームのリズムをつくることができる貴重な選手。守備の部分での課題はまだあるが、攻撃のつくりの部分では荒野やMF駒井善成といった他のボランチとは違うタイプなので、ミシャさんの選択肢も増えるのではないだろうか。
長谷川はチーム戦術にフィットしている
長谷川は札幌の難しいチーム戦術の中でうまくフィットしていると感じる。自身もクラブのやりたいこと、監督が思っていることを体現したいという、しっかりした思いを持っているし、それを実践できるだけの技術や賢さを兼ね備えていると思う。長谷川が主に起用されているシャドーのポジションにはアジア杯でスーパーゴールを決めたMFスパチョークもいて、いい競争が生まれると思う。お互いをリスペクトしながら良い部分をどんどん出してもらえればチームの底上げにつながると思うので、スパチョークがチームに合流する日を楽しみにしている。
引いた相手を崩す策を修正してほしい
チーム全体に目を向けると、新加入選手が入った中でもある程度攻撃の形はつくれており、イメージの共有のところでは今の段階で結構できている方だと思う。その一方で、相手が引いてブロックをつくってきた町田戦では相手の守備網をなかなか崩せなかった。開幕戦の対戦相手である福岡も同じような戦い方をしてくると思うが、こういった相手を崩すためにはバイタルエリアでのアイデアやプレー精度が大切になってくる。町田戦で出た課題を残りの沖縄キャンプ、そして熊本キャンプで修正していってほしい。
熊本キャンプは現地に行ってチェックしたい
札幌の宿命とも言える長期キャンプ。うまくリフレッシュできないと本当にメンタル面できつくなってしまうので、沖縄キャンプ後の3日間のオフでひと息ついて態勢を整え、14日から始まる熊本キャンプに臨んでほしい。私も練習試合の日程に合わせて熊本を訪れる予定なので、開幕戦に向けたチームの仕上がり具合を〝竜の眼〟でチェックしていきたい。