ファイターズ
2024/02/06 19:20

《ハム番24時》2月6日

 優しさは、何一つ変わっていなかった。チームに復帰したバーヘイゲンが6日、今キャンプ初のブルペン投球を行った。ピッチングを終えると「前回、ファイターズにいた頃と比べて、変化球が良くなったかな。日本のボールは手にフィットするよ」と、進化した姿でカムバックしたことを力強く宣言した。

 記者は、バギーが初来日した2020年に日本ハムの番記者を務めていた。この日の取材が4年ぶりの再会だったにもかかわらず、開口一番に「How are you?(元気ですか?) Good see you(会えてうれしいです)」と笑顔を向けてくれた。こんな言葉をかけられて、喜ばない人間はいないだろう。

 右腕は実直な性格で、学業にも力を注いできた。プロ入り後も大学に籍を置き、アメリカ屈指の難関校であるバンダービルト大を8年かけて卒業。アル・ゴア副大統領らノーベル賞受賞者を多数輩出する名門大では、マネジメントと金融を専攻するなど、文武両道を地で行く人物だ。

 バーヘイゲンは球場を去る間際に「あなたのことは、声まで覚えているよ」とガラガラ声の記者をいじりつつ、いたずらっぽく笑った。記憶力抜群。その明晰(めいせき)な頭脳を生かして、再び日本球界で輝いてほしい。

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