清宮の負傷離脱で三塁レギュラー争い混沌 加藤豪、郡司も参戦
ホットコーナーが文字通り熱い! 清宮は実戦復帰まで5週間
日本ハムの沖縄・名護キャンプは6日、第2クールが始まり、三塁争奪戦のゴングが鳴った。レギュラー最有力候補だった清宮幸太郎内野手(24)の左足負傷により、状況が一変。二塁が本職の加藤豪将内野手(29)や郡司裕也捕手(26)が新たに参戦し、ヒートアップの様相を呈している。
先乗り自主トレに臨んでいた清宮が1月下旬、左足関節捻挫で実戦復帰まで約5週間の診断を受けた。チームにとっては誤算だが、レギュラー奪取を目指す選手にとっては、希望が膨らむ。
シートノックで三塁の守備へ 加藤豪「守備はどこでもいい」
この日のシートノックが始まると、加藤豪が日本ハム入団2年目で初めて三塁に就いた。米マイナー時代に守っているとはいえ、ブランクがある。「清宮がいないからサードの練習をする選手が少なく、僕が穴を埋めているというだけですね。前クールは細川や石井も行くと言われているので、いろんな人が回る」とチーム事情に言及。思考はポジティブで「僕は本当に守備はどこでもいいと思っているので、プレーできることが一番うれしい」と穏やかに笑った。
お次はキャッチャーの郡司 全体練習後には特守も
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
捕手がメインの郡司も新庄監督が見守る中、チームの行程練習で三塁に入り、丁寧に打球をさばいた。全体練習の後には、特守も敢行。中日時代、やみやざきフェニックス・リーグで守ったことはあるが、本格的に取り組んだことはない。
昨季開眼の打撃を生かすにはプラス 「選択肢はたくさんあった方がいい」
打力を生かすためにも、複数ポジション挑戦は望むところだ。「強いて言えば、小学校2年生で野球を始めた時はサードからでした」と懐かい過去を引き合いに出し「僕にとっては守る場所問題が一番大きいと思う。打つのは大前提ですけど。ファーストとかサードを守るなら、もっと打たないといけないなということもあります…。ただ、選択肢はたくさんあった方がいい。考えることがいっぱいあります」と素直な心境を口にした。今後、紅白戦でも三塁を守る予定だ。
首脳陣はアピール待ち 谷内コーチ「全員、チャンスだと思って」
新庄監督もチームのピンチをチャンスと捉え、貪欲にアピールする選手の出現を求めている。谷内内野守備走塁コーチは「意欲があって自分がレギュラーを獲りたいというヤツがやるべきだと思う。気持ちを感じたいところ。いろんな選手ができた方が幅は広がると思いますし、全員、チャンスだと思って取り組んでほしい」と訴えた。
開幕サードは誰の手に 野村や早期復帰を狙う清宮も黙っていない
中軸候補の野村も三塁へのこだわりを持っている。当然、2軍キャンプ地の国頭でリハビリを進める清宮も早期復帰を目指している。回復が順調なら3月上旬に戦列復帰する見込みだ。
競争激化は、チーム力アップにつながるはず。「3・29」のグラウンドに誰が立っているのか、注目される。