【一問一答】ドラ2進藤が紅白戦で初マスク 〝強肩発動〟はお預けも…右中間二塁打でアピール
■紅白戦 紅組1-1白組(2月7日、タピックスタジアム名護)
日本ハムのドラフト2位ルーキー・進藤勇也捕手(21)が7日、紅白戦に白組の「8番・捕手」で先発し、初めて実戦でマスクをかぶった。盗塁阻止の機会は訪れなかったが、安定感のあるリード、キャッチングを披露した。打っては三回に堀瑞輝投手(25)から右中間へ二塁打をマーク。追い込まれながらも粘って結果を残し、開幕1軍入りを猛アピールした。
―試合を振り返って
「初めてキャッチャーでの出場だったので、最初は少し緊張もあったんですけど、イニングを重ねるにつれて緊張もほぐれてきた。どんどん慣れていきたいなと思いました」
―新庄監督が「落ち着きがある」と言っていた。内心は
「内心は結構、いろんなことを考えたり、普段も考えているんですけど、余計にプレッシャーじゃないですけど、普段考えないようなことも考えていた。結構、緊張しながらやっていました」
―先輩投手たちを無失点でリードした
「まずは各投手陣の特長であったり、どういうストロングポイントがあるかを把握しないといけないと思っているので、ブルペンのときから投手の特長であったりとか、どういったボールを軸にしてやっていきたいのかというコミュニケーションは普段から取るように意識しています」
―強肩に注目していた。ランナーが出たときは意識したか
「そうですね。ランナーが出て、もちろん意識はするんですけど、一番考えているのは、スチールをされたくないがために、配球が偏ってしまうこと。それは一番してはいけないと思っている。もちろんランナーが出て警戒するんですけど、組み立ての中で崩さないというか、スチールを防ぐことが第一優先にならないようには意識してやっています」
―長打が出た。打席を振り返って
「一打席一打席が本当に、アピールには大切になってくるので、一球一球、簡単に2ストライク追い込まれてしまいましたけど、そこからなんとか食らいついて、粘っていこうと思って打席に立ちました」
―二塁へ行く際に迷いは
「打って、打球を見て、外野手がボールを捕球するタイミングを見て、ベースを回ったときに行けるなと思ったので、行きました」
―練習の時に、新庄監督から打撃のアドバイスがあった
「ポイントを少し近くで打っていたので、もう少しポイントを前で打つようにということを言っていただきました」
―それが生かされたような打席だった
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「そのアドバイスをいただいてから、バッティング練習も感覚が良かったので、そこは続けていきたいなと思っています」
―今後、どのように仕上げていきたいか
「やっぱり体調面は自分しか分からない部分でもある。そこは練習もしっかり追い込みながら、体のケアもしっかりしていきたいなと思います。トレーニングだけは欠かさずやっていきたいなと思っているので、これからのクールも、しっかり練習とトレーニング、自分の体調を見ながらやっていきたいなと思っています」
―リードで心掛けていることは
「今一番意識してるのは、初めて組む投手であったりとか、まだよく特長を掴めていない投手と組むことが多いので、いち早く各投手の特長であったり強み、そういったところを把握して、その中で組み立てをしていくことを意識してます」
―アマチュアの時よりも考えることは増えたか
「最初なので、どういうボールの方が良いのかなとか、そこは先輩の投手なので、いろいろアドバイスをいただきながらやれているので、コミュニケーションは結構取れていると思います」
―打席中で、捕手独特の読みがあるか
「読みはあんまり考えないようにしています。今はもう本当に一打席一打席、悔いのないように内容にこだわってやっていきたいと思っているので。読みが外れると嫌というか、もったいない。甘い球を逃してしまうと、もったいないと思ってしまうので、今は全ての球を打ちに行く意識で打席に入っています」
―打った球は
「ストレートです」
―反応で打ったのか
「もう全部食らいつこうと思っていて、追い込まれていたので、全部に手を出してやろうと。粘りです。その中で見極めはしますけど、厳しいところに来ても、カットで逃げて食らいつこうと思っていました」
―初めて長打
「そうですね。2ストライクと追い込まれてから、ああいうバッティングができたので、そこは良かったのかなと。結果はツーベースでしたけど、外野を越えるような当たりでもないですし、低い打球で間を抜けていくようなヒットなので。そこは結果ですけど、一番は2ストライクと追い込まれてから、粘ってヒットにできたことが良かったです」
―試合後に投手と話は
「試合が終わってからは話していないですけど、イニングが終わるたびに話はしていたのと、2回、2回だったので、投手が変わるタイミングで、ここはこうだったとか、いろいろ話はしました」
―上原とはどんな話をしたか
「上原さんが、『こういう感じでいきたい』とか、あとは最初に言ってくれたのが、『今、自分が思っている配球でやってみていいから』と。それで、『ここが違うと思ったら首を振るし、そこは思い切って今、自分が考えている配球でやってみて』と言ってくださった。2回が終わった後も、『ああいう感じで大丈夫だよ』と言ってくださった」
―試合前も自分から積極的にコミュニケーションを取ったのか
「そうですね。ブルペンでも受けて、どういう感じでいくのか。最初は自分の感覚じゃないですけど、こういうピッチャーはこういう配球で行くという、僕の感覚で最初はやっていました」
―組んだ手応えは
「コントロールも良いですし、組んでいておもしろいというか、やりがいを感じました」
―特長をノートにまとめたりは
「気が付いたことは一応書いて残すようにしているんですけど、ある程度は頭の中で今のところは整理しています」
―開幕のスタメンマスクを、どれぐらいリアルに目標にしているか
「目標にしています。狙っています」
―新庄監督が、十分に勝負の舞台に立てる実力があると。周りの選手と比べて、手応えは
「正直、まだ手応えというのはあまりない。周りが、『思いっきりやっていいよ』と言ってくださるんですけど、なかなかまだ、いけない部分もある。緊張もありながら、そこは今のところはうまくいけていると思っているので、これがダメになった時に自分でしっかり修正してやっていきたい。良い状態がずっと続くとは思わないので、悪くなった時に自分で修正もしないといけないですし、そういうところを見つけないといけないと思う」
―オフにやってきたウェートトレーニングの成果は、野球の面でどう感じているか
「そうですね。普段からやっていることなので、あまりつながっているかどうか分からないですけど、やらないと気がすまないというか、生活の一部という感じ。疲れたからそれで終わりじゃなくて、しっかりトレーニングはトレーニングでやらないと終われないというか、そういう感じです」