【一問一答】上沢が〝元チームメート〟たちに別れのあいさつ「みんなに会えてうれしかった」
昨季まで日本ハムに在籍し、ポスティングシステムを利用して今季から米大リーグ・レイズとマイナー契約を結んだ上沢直之投手(30)が8日、沖縄・名護で春季キャンプを行っている元チームメートや首脳陣、スタッフの前で別れのあいさつを行った。右腕は球団の計らいで、同地で自主トレを行っていた。10日に渡米し、キャンプインに備える。一問一答は以下の通り。
―自主トレで名護に来た理由は
「もともとずっと北海道でやる予定だったんですけど、北海道でピッチングとかできない状況になって、みんなやっぱりこっち(名護)に来ちゃうので。そうなったときに、球団、吉村さんが、名護で練習したらみたいな感じで言ってくださったので、僕にとってはすごくありがたかったです」
―温かい中で連日かなり投げていた
「そうですね。天気も良かったので、充実した時間だったなと思います」
―心境の高ぶりは
「そうですね。もう勝負は初日から始まっていくので、緊張感もありますし、楽しみな気持ちもあります」
―沖縄を出発するのは
「きょう(8日)です」
―レイズのキャンプは14日から
「そうです、はい」
―アメリカに着いてからは、どこで練習を
「いろいろ、施設のことも分からないですし、裏方の人たちと先に顔を合わせたりして、先に施設に慣れておいたら、キャンプに入ったときにすぐ、スムーズに入れると思ったので、早めにキャンプ地に入って練習します」
―ご家族も名護に来ていた
「そうです、はい」
―米国には単身で
「はい」
―家族との時間は充実していたか
「そうですね。きょう、僕は東京に行って、家族は札幌に帰りますけど、ここから長かったら本当に8カ月ぐらい会えない。子どもと離れる、家族と離れるのはすごく寂しいですし、奥さんにもすごく、いろいろ、僕の夢を応援してもらって、こういう状況に立てているので、すごく感謝しながらというか、今までにないような気持ちで過ごした時間でしたね」
―娘さんは寂しがっているか
「そうですね、もう結構理解しているので、会えないことに対して、しょっちゅう泣いていましたね」
―チームメートと離れる寂しさもあるか
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「そうですね。僕はあんまりご飯が寂しいなとか、日本食が恋しいなとかはきっと思わない。住環境とかは(大丈夫)。人に会えないのはすごく寂しいなと感じますね。仲の良い友だちというか、ファイターズの人たちと会えなくなるのは。なかなか会えなくなるので、それはすごく寂しいなという思いは強いですね」
―名護で最後に会えて良かった
「うれしかったです。みんなに会えて、ちゃんとあいさつもできたし」
―みんなからは頑張れと
「言ってもらえたし、僕もこれから、アメリカでもファイターズを見ると思うし、今年どうなるんだろうって気にしながら見ると思うので、変な感じはしますけどね、在籍しなくなるのは」
―客観的に見て、今年のファイターズはどうか
「ピッチャーはすごく数もいますし、野手もみんな状態良さそうだったし、一冬越えて体が大きくなっている選手もたくさんいたので、本当にすごく楽しみ。今年は優勝争いすると、僕が客観的に見てそう思うので、僕がいなくなってから優勝されたら寂しいですけど(笑)、でもそんな気がしています。優勝しそうな、はい」
―名護ではどんなことをしていたのか
「全般的にです。筋トレもしましたし、ブルペンもしっかり2、3回入れたので、なのですごくアメリカのキャンプに向けていい準備ができたなと思います。とにかくキャンプ初日から、実戦に入れるような状態をつくっていくことが今年のテーマだったので、しっかり真っすぐを多く投げながら、バランスを確認しながら、実戦で投げられる強度を早めにつくっていく感じでした」
―体の状態はいつでも試合にいけるぐらいか
「そうですね。今のところ大丈夫ですね」
―沖縄での練習期間中、ダルビッシュ、大谷と連絡を取ったか
「いやいや、ここにいる間はまだ取っていないです」
―今後、大谷に連絡して聞いてみたりは
「そうですね、これからは(大谷)翔平の方が先輩になるので、いろいろ動きとか分からないこともあるので、少し連絡してみようかなと思います。僕が聞いてみたいのはMLBの中でのルールというか、クラブハウスの中のルールとか、そういうのがきっとあると思うので、向こうに行ったら僕はルーキーなので、分からないことが多いし、先に知っておいた方がいいなと思うので、そこは聞いてみたいなと思います」
―アメリカで活躍するためのポイントとして意識していたことは
「スプリットを今は多投していますし、スプリットが重要になると思うので、どのカウントでもスプリットでストライクが取れて、どのカウントでもスプリットを低めに投げられるようにと思って練習していました」
―ボールの違いは感じるか
「あんまり気にならないですね、それは。特にそこが気になることはもうないです」
―メジャー球を使うにあたって、修正したことは
「うーん、どうだろうな。あんまり特に、何かを変えるということは今のところなくて、いろいろ変えるのは向こうに行って、いろいろ計ったり見てもらったりしてからかなと思っていますし、ボールに関しては別に、ずっとメジャー球を使っていたら違和感はない。たまに日本のボールを使ったら、こんなにすべらなかったっけ? って思うぐらいなので。別にすべるなという感じはないので、いつも通りできるかなと思います」
―スプリットなど変化球の曲がりで気になる点は
「ないですね。むしろ、アメリカのボールの方がスプリットは落ちるかなという感じがします」
―若い選手が増えた日本ハムの印象は
「僕は一ファンとして見ていますけど、すごく今年楽しみだなと思って見させてもらっていましたし、みんなすごく状態が良さそうなので、あとはけがなく頑張ってほしいと思います」
―若手から聞かれたことは
「具体的な何かはあんまり覚えていないですけど、いろいろな選手と話す中で、野球の話だったりいろいろな話ができたので、すごく僕にとっても良い時間になりました」
―同期で同学年の松本剛へのメッセージは
「チームのまとめ役というか、先頭に立って引っ張っていかなきゃいけない存在なので、すごくそういう点も大変だと思いますけど、自分のことをしっかり第一に考えて、あまり無理しすぎず頑張ってほしいなと思っています」
―開幕投手の伊藤大海へ
「大海は本当にけがなく、体の状態さえ良ければ、確実に成績は残せる選手なので、僕とは違って本当に素晴らしい才能を持っていますし、それに向かって自分で考えて努力できるので、僕から何か言うことは特にないです。僕は先輩ですけど、取り組む姿勢とか、いろいろなことに対して興味を持って研究していく姿は、すごく僕にとっても刺激になりました。本当にけがなく頑張ってほしいなという、そういう思いだけですね」
―開幕戦は独特の緊張感がある。開幕戦で投げることへのアドバイスは
「本当にシーズン中の1試合だと思っていってくれた方がいいかな。変な力が入るといつもと違うようなパフォーマンスが出てしまうので、なるべくそこに気をつけて、なるべくいつもと同じ、他の試合と同じように投げる。すごく雰囲気は特別なんですけど、それがすごく大事かなと思います」
―ファンへのメッセージを
「本当にファイターズに在籍させてもらっていろいろなことがありましたけど、その中で僕自身、ファイターズに成長させてもらいましたし、苦しいことがいろいろあったときも、ファンの方がたくさんの声援をくれたおかげで、こうしてアメリカに挑戦させてもらえるので、本当に北海道のファンのみなさん、ファイターズファンのみなさんには感謝しています。頭の片隅に、どこかに僕のことを置いていただけたら、僕も頑張る原動力になるので、これからもたまーに、応援していただけたらうれしいなと思います」
―たまにではなく全力で
「だったら本当にうれしいです」