《SHINJOの信条》(山崎福の球は)なんか変な回転、全然分からん。はてなボール。老眼かな、俺
■春季キャンプ第2クール第3日(2月8日、沖縄・タピックスタジアム名護)
―(ブルペンで打席に入り)山崎福の球をレフトスタンドに放り込むフリをしていた
「ハハハッ。いやいや。打ちに行って、手が伸びる場所ぐらいのところから、どっちかに動く。あ、これは打ち取れるわっていうボールの質をしていましたね。全てのボールが150何キロ投げるわけではなく、ストレートと変化球のスピードの差があまりないから、バッターとしては狙い球を絞りづらい。真っすぐを狙いにいっても、そこからボール2個ぐらい、外にポンって(動く)。横に動いていくのもあるし、斜め下に動くようなボールもある。本人も投げてみないと分からないんじゃないかな。意識して投げているのかな? あれにブレーキの効いたカーブが、いいところに決まってくれれば。欲を言えば(元中日の)今中さんみたいなカーブがあったら最高」
―ドロンとしたカーブ
「腕の振りは真っすぐより速くて、頭の上に一回抜けておいて、パッと見たら照明が目に入るんじゃないかな? というぐらいの角度でインローに来るボール。昔は今中さんとか(元広島の)佐々岡さんとか、オリックスの星野さん…まあ、古い話はやめよう」
―山崎福本人は、憧れの新庄さんが打席にいて、内角を突けなかったと話していた
「そうですか(笑)。きょう何キロぐらい出ていたんだろ? 俺が山崎くんの打席に入るとしたら、ちょっとこれ(緩い球)を狙うかな。これを狙っておいて、インコースをバンってさばきたいと思って待っていたら、インコースにいい真っすぐが来た。真っすぐが速いんだなと思いましたね。そして、デカい! 大きくて器用に投げる。彼は3球で1回を終わらせられるピッチャーの一人かな」
―球数を少なくすることをいつも心がけている
「そうね、全部のボールが当てやすそうだから。でも打ちに行くと、捉えたと思ったらゴロになるんですよね。例えば中4日とかで、6回を投げてもらう。あとは中継ぎのピッチャーも良くなってきているので、七、八、九回(は任せる)。はっきり決めるわけじゃないですけど。体力もありそうだし、球数を少なくという意識があるピッチャーは、中4日でもいけそう。移籍してきて、本人はいっぱい投げたいと思うから。ああいうリズムのいいピッチャーの時って、打線の兼ね合いでどっちかになるんですよ。沈黙するか、バッコバコ打ってくるか。それは楽しみの一つですね」
―途中で拍手した球は