山崎福也がキャンプ2度目のブルペン入り 24日のDeNA戦で移籍後初登板へ
途中から新庄監督が打席に
オリックスからFAで加入した日本ハム・山崎福也投手(31)が8日、沖縄・名護キャンプで2度目のブルペン入り。途中から新庄剛志監督(52)が見守る中、102球を投げた。第2クールを終え、調整は順調そのもの。移籍後初登板はオープン戦初戦となる24日のDeNA戦(名護)となりそうだ。
懐かしのルーティン
投球練習の終盤。新庄監督が右打席に入ると、それまで笑みを浮かべていた山崎の表情がキリッと引き締まった。幼少期は父・章弘さんが日本ハムコーチを務めていたこともあり、家のテレビではいつも日本ハム戦が流れていた。現役時代を彷彿とさせる両手を上げるルーティンに「僕は小さい頃、監督のバッティングを見ていた。この伸びるシーンといいますか、懐かしい感じがしましたね」。指揮官との〝対戦〟が実現し、自然とスイッチが入った。
オーラが投球に影響
「監督が入った瞬間の初球は一番良い球がいきましたね」。外角低めへビジッと真っすぐが決まり、「それが今日の一番良いボールだったので、やっぱりすごい力を持っている方ですね。打席に入ってもすごかったですけど、普段からオーラを放っているので参考にします」と目を輝かせた。
ボスの感覚ではホームラン
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一方、投球中には新庄監督が左翼方向を指さすシーンもあった。「あれ、チェンジアップが抜けましたね。ど真ん中いきました」と説明。「多分実戦だといい感じにフライが上がるとは思ったので…。でも、新庄さんの感覚ではホームランっていう感じなので、どうなんすかね。僕の中では大丈夫です」と苦笑いだった。
今後は3日に1回ペースでブルペン入り
この日は「球数投げる。最低100球で」とテーマを設定。「肩肘と、体の張り感がすごい欲しかった」と投げ込みを敢行した。4日2日の本拠地開幕戦での先発が内定しており、「(ブルペンには)定期的に入ります。多少(体が)張っていても入るようにはしたいです」。今後は3日に1回程度のペースでブルペン入りし、今季初実戦登板は24日のDeNA戦となる見通し。オープン戦〝開幕投手〟として、新天地デビューを果たすことになりそうだ。
空気を読みながらバッティングも
先発ローテーションの柱を担う山崎だが、指揮官からは打撃も期待されている。キャンプ初日にバッティングを練習メニューに入れようとしていたほどだ。前日7日にはブルペンでひっそり素振りをする場面もあり、「ちょっと想定はして。やっちゃいましたね。でも、調子乗りすぎてもいけないかなと思うので、空気を読みながら動きます」と照れ笑いを浮かべた。移籍後初登板より前に、豪快なバッティングが見られるかもしれない。