ファイターズ
《ハム番24時》2月8日
グッドストーリーだ。名護での自主トレを終えた上沢が8日、全体練習前にチームメートたちの元を訪ね、別れの挨拶をした。最後はスタッフを含めた全員で記念撮影。自然と沸き起こった大きな拍手が、誰からも愛された右腕の人柄を証明した。
長くバッテリーを組んだ清水は、上沢の移籍が決定してから、自腹でレイズのレプリカTシャツと帽子を購入していた。沖縄滞在中には時折、着用し「自撮りして上沢さんに写真を送ってました。サイズとか全然分からなかったけどネットで適当に選んで(笑)。『こんなの買わなくても俺があげたのに』って言われましたけど、1ファンとして普通に着たかったので」。尽きることない感謝の気持ちが、行動に表れた。
その後、清水は照れを隠すように言葉を加えた。「先に1万円ちょっと買ったけど、10万円分ぐらい価値のあるもので返してもらわないと。メジャーに昇格した瞬間『まだ本物のシャツと帽子、届いてないですよ?』って言うつもりです」。あくまで先行投資と主張するが、本心は全く違う。元女房役は、新天地での挑戦を心の底から応援している。