ファイターズ
清水優心「その人間性が、すごく勉強になりました」 上沢直之が教えてくれた覚悟と責任
正妻の座を狙う高卒10年目
日本ハムの清水優心捕手(27)が8日、沖縄・名護で開催中の春季キャンプで打撃練習などを行い、精力的に汗を流した。ブルペンでは新加入した山崎福也投手(31)のボールを受け、投球練習後にはじっくりと話し合い、特長把握に努めた。正妻の座を狙う高卒10年目のシーズン。強い覚悟を胸に秘めて、グラウンドに立ち続ける。
「足取りは悪くない」
戦える土台をつくり上げ、キャンプに乗り込んだ。打撃では力強い打球を飛ばし、守備でもキレのある動きを披露。長く近未来の正捕手候補と言われた男は「(コーチから)『去年より動けているじゃん』と言われますし、足取りは悪くない。自分の頭と体の動きがマッチすれば、もっと良くなる。スイングは悪くないけど、相手があるスポーツ。どんどん実戦も入ってくるので、早めにアジャストしたい」と、意気込んだ。
痛い目にあった経験は武器
チームには、経験と実績ある伏見が正妻として君臨する。さらに、昨季終盤には若手の田宮が台頭。即戦力の呼び声高いルーキーの進藤も加わったことで、立場は苦しくなった。それでも、「痛い目に何回も何十回もあって、彼らにはない経験をしてきた。10年やってきて多くのことを教わった。時には冷静に、時には大胆に。自分の色を出していけば、投手は感じ取ってくれると思う」と、自信をのぞかせる。
若手時代から知る上沢があいさつ
エースと過ごした時間が、自らを成長させてくれた。この日、大リーグ・レイズへ移籍する上沢が、名護での自主トレを終えて、あいさつに訪れた。若手時代から数多くバッテリーを組み、勝つ喜びを教えてくれた存在だ。