コンサドーレ
2024/02/08 21:00

札幌DF髙尾瑠が3週間ぶり全体練習合流 開幕スタメンへ自信「コンディションの上げ方は分かってる」

戦術練習でルーズボールを追うDF髙尾=撮影・桜田史宏

【コンサドーレ沖縄キャンプ】
■2月8日、沖縄県・金武町陸上競技場

 北海道コンサドーレ札幌はオフ明けの8日、戦術練習など午前中の1部練習を行った。左腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)の痛みで別メニューとなっていた、G大阪から完全移籍で加入のDF髙尾瑠(27)が全体練習に合流した。

「前に行く力は今のチームの中では一番ある」

 約3週間ぶりに沖縄のピッチを駆け抜けた髙尾。戦術練習では3バックの右に入り、パス交換しながら何度もゴール前へ迫った。「やっぱサッカーするの楽しいというか、気持ちいいっす。サイドバックでずっとやってきたんで、前に行く力は今のチームの中では一番あると思います。ボールを持ちながらでも長いロングスプリントもできる」。昨季まで不動の3バックの右を務めたDF田中駿汰(26)の移籍で勃発したポジション争いを、新たな背番号2が奪い取る。

相性抜群のチームカラー

 キャンプ初日の1月16日、紅白戦でいきなり主力組の3バック右に抜てきされた。昨季2度対戦した札幌とのリーグ戦では共に先発出場。しかし中から見た印象は違った。「攻撃的ですね。やっぱ守備も攻撃的ですし、攻撃的って言葉がめっちゃぴったし。当時はほんと攻撃にパターンがあるってイメージだったんですけど、入ってからはチームみんなが走るってイメージ。守備もやらなきゃなって感じだし、もうみんながめちゃめちゃ走るんだなって」。自らのストロングポイントを生かすには相性抜群のチームカラーだ。

「武蔵くんがいて、心強いっす」

 G大阪からはFW鈴木武蔵(29)も期限付きではあるが、同時に移籍。「武蔵くんが決まった時は『僕も行きます』みたいな感じでした。武蔵くんがいて、心強いっす」。2シーズン共に戦ったチームメートの存在を頼りにする。

近藤と右サイドで愛知ライン形成

 さらに髙尾と共に完全移籍で加入したMF近藤友喜(22)は愛知県出身で名古屋U-15で育った共通点があるが、4学年違うためにチームメートとしてプレーするのは今回が初めて。髙尾がU-18の時「ジュニアユースにこんなやついたなって(笑)。顔とか。グランパスの時のこととか、こんな感じだったねって」とコミュニケーションは豊富だ。2人とも右サイドを主戦場としているため、同時にピッチに立てば愛知ラインによる好機演出に期待がかかる。

「円山らへん行きたい。トリトンも行きたい」

 沖縄の宿舎では、同い年のMF浅野雄也(26)と2人部屋。「雰囲気はめっちゃいいです。雄也とか、ハチ(岡村)とかも仲いい、同い年だし」と同学年トリオの仲の良さを強調する。さらに「もう雄也にいっぱい店を教えてもらっていて。円山らへんへ行きたいです。カフェとか。トリトンも行きたいです」と、新天地での生活を楽しみにする。

熊本から実戦復帰、開幕には100パーセントで

 開幕まで残り16日。現在のコンディションはまだ5、6割で、10日の沖縄キャンプ最終日の鳥栖戦は見送る方向。「熊本入って1試合やって、開幕100パーセントで行きたい。もうプロ6年目なんで、自分のコンディションの上げ方は分かってる。最初の5試合ぐらいがすごく大事。そこで高い順位にいることができれば、モチべーションも上がると思う」。開幕スタメン奪取へ、本格的にベールを脱ぐまで、もうまもなくだ。

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