《練習試合・鳥栖戦後》我々は今、皆さんの力を必要としている
【コンサドーレ沖縄キャンプ】
■2月10日、ZANPAプレミアム残波岬ボールパーク
▽練習試合(45分×3) 北海道コンサドーレ札幌1-1サガン鳥栖(0-0、1-0、0-1)
【札幌得点者】大森
―練習試合を振り返って
きょうは沖縄のキャンプの中では一番良い練習試合だった。運動量、球際の強さ、ボールの動かし方、インテンシティを含めて、だいぶ上がってきたと思う。初戦の福岡戦に向けて準備が徐々に整ってきたかなという印象を受けた。
―沖縄キャンプが終了した
キャンプでやるべき事は毎年変わらない。今年もやはりケガ人が多く出た中でキャンプが始まって4日目、5日目くらいには多くの離脱者が出てしまった。新加入選手も多い中で、チームとしてやるべきことはたくさんあったが、思ったような準備ができなかったことは我々にとって痛いところだった。ただ、やるべきことはやってきたと思うし、チームとしてできるだけのことはキャンプを通してやってきたつもりだ。
―新たな選手との融合はどのぐらい進んだか
やはり新加入選手というは、我々のサッカーに慣れるのは、どの選手でも時間のかかるものである。早い選手もいれば時間のかかる選手もいるが。若い選手、ベテランの選手もいる状況の中で徐々にチームの戦い方に慣れていくしかないだろう。一つ一つ自分のできることを続けてやってほしいと思うし、できるだけ早く慣れてほしい。若い選手も非常に多く、このJ1のレベルに達していない選手も多い。日々のトレーニングの中で自分のスキルを上げていってほしいと思うし、そういった選手たちが伸びてくることが底上げにつながる。チームづくりというのは時間がかかるものである。ただ、試合というものは待ってくれない。しっかりとチームとしてできるだけのことを準備しながら向かっていくだけだ。
―開幕まで残りの時間で高めたい部分
チームづくりというのは監督にとって一番難しい作業だが、やはり長年つくってきた選手たちが抜けてしまうと、チームづくりというのはまたゼロからになってしまう。2年前で言えば(高嶺)朋樹、昨年で言えば金子拓郎はディナモ・ザグレブに行った。小柏剛、ルーカス、田中駿汰。レギュラークラスの選手が5人も6人もいなくなってしまうと、チームづくりはゼロからになってしまう。再びチームをつくっていくのは決して簡単な作業ではないし、非常に時間と労力を費やすものである。
二つ目の我々の今の現状の問題で言えば、主力の選手がケガで離脱していて、このキャンプで中々トレーニングができていないことだ。それは駒井であり、浅野であり、青木であり、鈴木武蔵だ。そうした選手たちができるだけ早く熊本キャンプからチーム練習をスタートすることが重要であるし、そのことによって福岡戦をどういうチームで戦っていくという見通しがある程度、立つ部分がある。その辺が不透明な間は、熊本でどういったチームを準備していくということに関わってくるし、見通しは早く立ってほしい。彼ら主力選手がいないことが、新加入、若手の選手にも影響がある。彼らがいることで学べる部分、目の前で見本を見せることで分かることもある。経験のある選手たちが早く戻ってくることが、熊本キャンプでは重要になってくる。
―今季の意気込み
私が日本で仕事をしてきた18シーズンの中で学んだことは、監督がシーズンの意気込みを語る上で、期待値の高いことを言わなければいけない、というのが日本の考えだということ。目標を高く掲げることを良しとする文化であることも良く知っている。今、私が言えることは、やはり1シーズン、落ち着いた形で我々はシーズンを進んでいきたい。慌てることなく落ち着いたシーズン。というのは、皆さんが考えたら良いと思うが。一つ、はっきりと言えることはやはり、今シーズン、私が過去に札幌に所属したシーズンよりも、よりサポーターの後押しが必要だということは間違いない。それぐらい我々は今、皆さんの力を必要としている。
―練習試合でアシストした馬場の評価は
馬場に関しては昨年以上に非常にいろんなポジションでの役割を求めることになるだろう。昨年からすでにいろんなポジションをやらせてはいるが、そうしたいろんな私の要求に応えるシーズンになると思うし、非常に能力のある、伸びしろのある選手だと評価している。今シーズンも試合に出る中で、経験を積む中で、いろんな私の求める役割をしっかりとこなす中で、さらに選手としても成長できるのではないかと期待している。
―荒野キャプテンへの期待は